2007年7月26日木曜日

7月26日(木)大阪府警察学校卒業式

1.大阪府警察学校卒業式
・本日は前からのお約束である大阪府警察学校(ポリスアカデミー)の卒業式に来賓として出席。場所は交野市にあり最寄りの駅は学研都市線「津田駅」である。公務員である警察官の卒業式に民間私立学校長の私が出席できるのは大変名誉であり、大阪府警の進歩性を示していないか!大いに期待して式に臨む。
・感動・感激の式であった。陳腐な言葉では言い表せないくらい「凛とした、間違いなく努力をした人間のみに許される独特の香気を質的に揃った人間集団が醸し出す一こまの劇舞台」であった。式の中で警察幹部、学校関係者が使われる言葉は「教育」ではない、「教育訓練」である。目の前にいる生徒を見たとき、いかに人間にとって訓練が重要かを示している。企業社会の人材育成も訓練である。同じ事を繰り返し、繰り返し体に覚えさせることが全てを醸成していくのだ。頭で考えるとか個性を尊重するとかは基礎基本の体得と努力、努力の精神力を培った後に初めて使える言葉である。改めて我が意を得たりであった。
・府警本部長、学校長始め居並ぶ警察幹部、公安委員会、代表の警察署長、交通安全協会長などに混じって来賓席に座りながら目の前にいる警察官の出来たてのほやほやの「巡査」の行動様式と誇り溢れる顔の中に本校の卒業生が2名いる。さらに3名在学中とのこと。今後本校の生徒には「彼らに続け」と言わねばならない。団塊の大量退職で警察官も質の良い人材を求めており、大学進学ばかりが人生の生き方とは限らない。社会の一隅で大阪府の治安を守り、府民の生命と財産を守る仕事ほどやりがいのある仕事はあるまい。
・式終了後グラウンドで「本部長視閲」という団体装備訓練や歩行訓練を見させてもらうべく同伴させて頂いたがこれまた素晴らしいものであった。その後昼食をごちそうになり多くの警察学校警察官の敬礼の中をくぐり抜け学校を後にした。一つの完成されたキャリア教育の形を見た満足感で一杯であった。
2.硬式野球
・帰りの道すがら副校長から電話が入る。3対0で春日丘を下したとのこと。これで大阪府ベスト8である。「すごいことになった。」「これは大変なことになってきた。」
・午後3時過ぎ校長室に部顧問が飛び込んでくる。準々決勝は28日12時10分、万博球場で興国と旭の勝者と当たると。選抜大会で過去2回甲子園にコマを進めたこの野球部の顧問の顔は紅潮し「こんなくじ運は初めてですよ。」と。私も些か興奮し「えーい!この際、桐蔭を倒して甲子園に行こう」と気合いを入れる。
3.某私学の大学合格者数水増し(マスコミの言葉)事件とその後
某大手新聞社及び府の私学課から府内私立高校全てを対象にアンケート調査依頼が来ていた。それよりも硬式野球の事が頭から離れない。もし「甲子園」に行くような事にでもなれば「どうなるのだろ?」「校長は何をするべきか?」まったく想像がつかない。今、頭を整理しつつある。寄付金をどうやって集めるか?これが校長のテーマであろうが、どれくらいお金が必要なのか?さっぱり想像もつかない。これは困った。