2007年10月2日火曜日

10月2日(火)教師百態 「喫煙」

教師と喫煙
1.遂に大阪市でも御堂筋での「路上喫煙防止」が始まった。違反すると1000円の過料だ。タバコ2箱分に相当するから喫煙者には厳しい法律だが、これも時代の流れだろう。コートの襟を立て、くわえタバコで通りを歩き、ぽいと投げ捨て、靴の底で火を消すスタイルが格好良い時代は完全に過ぎ去った。
2.私のデータが示すところでは「教師の喫煙比率」は結構高い。前の学校でもそうだったが、本校でも高い数値である。「教職が知的職業」だからタバコをたしなむ人は少ないと言うのは些か問題ある意見であり、知的職業であることは間違いないだろうが、喫煙者は結構多い。職業と絡めて言うことは適切でないがとにかく教師にはタバコ飲みが多いような気がする。
3.しかし今や「学校内での喫煙は生徒の健康上許されない」というような風潮になってきており、大阪府であれば厳格に「校内での喫煙場所」は定められており、義務教育現場では「校内全面禁煙」がぼつぼつ出始めてきているのが現状である。それでも喫煙場所を守らない教師が居るのであるから悲しくなる。「喫煙はいけない。本校でも校内での喫煙は一切許さない。XX月から禁止とする。」などと現段階で言う積もりはない。30年ほどまではヘビースモーカーであったからタバコの楽しみは分かっている積りだ。
4. しかしだ。そこにはマナーがあって然るべきと思う。「細かいことを言うな。ボツボツ来たな。」と思われるのも癪だが、私の立場から、どのように喫煙者を私が見ているか明らかにしておくことが「公平」と考え、本件に関して留めおきたい。
5. まず当たり前だが「定められた場所」でというのは厳守すべきことである。死が迫っており此処で死ぬ前に一本タバコを飲みたいというのなら分かるが、そうではない。要は「我慢が足りない」「だらしないだけだ。」「増長していると誤解されても仕方がない。」と見られないようにしないといけない。「路上喫煙、ポイ捨ては教師としてはやってはいけない行為」だと思う。生徒が見ていたらどうする。
6. 本校でも職員室や特別室で喫煙室を設けているが、その部屋に入ると余り歓迎できない光景が散見される。数人がタバコを吸いながら談笑している。これがいけないとは言ってはいないが、「何時から何の話でそのようにとぐろを巻いてタバコを吸っているのだろう?」と思ったりする。又小さな囲いの中で喫煙者が複数でいたりすると、その部屋越しやガラス越しの姿が「鹿ケ谷の謀議」みたいに見えたりして感じは良くない。
7.喫煙室の横には本校NO.2の職位たる副校長が執務をしている。その横の小部屋でドアを開けっ放しにしてぷかぷかしている。一人が吸っていたら一人又一人と喫煙者が集まる。喫煙行為は人を呼び込むものらしい。信じられない光景だ。ドアーを閉め、換気扇を動かし迷惑をかけないようにするのが最低限の上司へのマナーだろう。よく副校長も黙っているなと思う。
8.「酒席での喫煙マナー」も如何なものかという場面はある。先ごろ理事会で懇親会があったが、私は管理職には宴席中の禁煙を命じた。中には招待したお客の横で、まだ料理も来ないうちからぷかぷかする人間もいる。企業では考えられない光景である。席を外して外で済まして来たら良いだけの話だ。公的な場所と自分の自宅の居場所と一緒くたに混同しているのだ。こういうのを「逆公私混同」という。酷いのになると左手にタバコを持ち、酢豚を食べながら交互にタバコを吸っていたりする。これで料理は旨いのであろうか。食後のデザートかコーヒータイムに一服というのがマナーだ。
9.教師はストレスが多いなどと言わないで欲しい。ストレスは安部前総理も一般のサラリーマンも時給ベースの若手も、ストレスはあるのだ。私にも見た目はそうと映ってないかも知れないがストレスはある。しかしタバコは止めた。理由は簡単「面倒くさくなって、格好悪く見えるようになったから」又特に「臭いに敏感」であるから、「ぷーん」と臭う人が傍に来ると「ひたすら我慢」だ。タバコのみは自分の口、体、洋服から発散する臭いには社会人として責任を持たねばならない。
10.5年ほど前まではタバコは害ばかりではなくストレス解消にもなると真顔で話す向きもあったが、いまやそれも幻想だ。日本循環器学会など9学会は平成17年10月「喫煙は病気」と認定した。厚生労働省も肺がんを始めとしたがんや虚血性心疾患がいわゆる「たばこ病」によって引き起こされるとしている。
11. 喫煙教職員もぼつぼつ「禁煙への潮時」を見極められたほうが良いと思うが・・・・無理だろな。だったらマナーとエチケットは守ろうよ。「タバコヤニ取りライオン歯磨き」と「洋服の定期的洗濯」は忘れないでね。