2007年11月22日木曜日

11月22日(木)保護者との距離を縮める

1.保護者への連絡方法
・ 学校から不特定の保護者に対する連絡方法について検討を進めている。何かあれば個別にお電話すれば事足りるのであるが1500名の家庭に連絡するとなると大変である。一般郵便を使うとそれだけで一回12万円もかかるし、はっきり言ってもったいない。非常勤講師10時間分だ。最近も学校で発生した事案について保護者にご報告したい件があったが、果たして届いたであろうか。
・ 安い通信手段はあるのだが、例えば宅配便を使った親書配信などは場合によっては数日かかって5-、60円もかかる。これでは意味が無い。時間はお金だ。従って学校は「生徒にプリントを預ける」という古典的スタイルをとるが、これが問題である。間違いなく保護者に手渡っているかというと、正直なところ約半分くらいとの調査データがある。それ以下かもしれない。
・ 理由は生徒が忘れているというもの、意識的に渡さないというもの、紛失したもの、等々で、大体学校からの郵便物を親に真面目に手渡すなど、昨今の高校生がするなどあり得ないと考えたほうが良い。生徒には申し訳ないが。
・ しかし今後ますます「保護者と学校の連携は重要」でそのタイミングが重要となってくる。「より早く、より確実に保護者に連絡する」、又逆に「保護者からの連絡を貰う」ことを考えることは今日的学校課題である。
・ 着任以来広報活動には重点をおいて進めており、学校公式サイトホームページの充実はその一つである。具体的に言えば「校長公式メッセージ」と「校長日記」「保護者通信(保護者の皆様へ)」である。これらは基本的に優先順位を付ければまず保護者、そして教職員、次に本校に興味・関心をお持ちの一般の方々(基本的には受験生をお持ちの保護者を念頭)である。校長が「ええかっこ」して書いているのではない。書くのは全く苦にならないが、夜遅くなったときはさすがにしんどい。
・ 「保護者通信」はこの欄に立ち入るにはキーコードが要るようにしており、誰にも公開しているものではない機密に属する事項もある。アクセス数で言えばほんの少しの保護者で数値があまり変わらないから恐らく固定化された人だけが御覧になっている。前にもブログに書いたがPTA役員でも「入り方を知らない」人がおられた。しかし考えてみればパソコンをお持ちでない方、あってもその使い方をご存知ない方、その時間さえ取れない方等、様々な事情があり、快刀乱麻の解決策とはならない。
・ 今、「保護者の携帯電話にメールする方法」を本格的に検討し始めた。今の時代、ほとんどの保護者は携帯電話をお持ちで、そこにメール配信する方法だと「情報到着率は飛躍的に高まらないか」。「携帯サイトを公式に有する」ことは一つのアイデアであるが、やはり「学校側から積極的にメール配信」をするほうが確実である。
・ 「本日生徒に重要な連絡事項を書いたプリントを持たせました。必ずお読みください。」で良いのだ。母親が夜「あんた、学校からプリント持って帰ってるやろ。出し。」と言ったら生徒の顔は真っ青だ。「何で知ってるねん?」
・ このシステムを開発することによって逆に保護者から「生徒の欠席連絡」なども容易に整理できる。学校パソコンにデータを入れれば一瞬に情報は整理できる。 校内で何が起き、校内での行事予定、保護者への注意喚起、とにかく「生徒を色々な意味で守る」ために「学校と保護者の距離を如何に縮めるか」、重要なテーマである。
2.防災非難訓練実施
 ・6限目を使って訓練を実施。住吉消防署のご指導を受けて避難訓練と消火器の使い方を5名の代表生徒が実施。先生方によると昨年に比べ避難時間も短く、中々良い態度だったとのこと。
3.来客1名 入る
 ・ 市内の府立高校の校長を最後に現在は関西某大学の入試センターにお勤めの先生がご挨拶に来られた。66才といわれるがお元気そのもので、「まだまだバリバリ働きたい」と。まだ5年位は働くと。「すごいなー」と思う。
・ 前の学校の時も校長室に来られたとのことであるが、私には記憶がなかった。とにかくこのようにして必ず府立の先生はご挨拶に来られるが、何時も思うことは「教育者は結局、教育現場から離れられないのだなー。」ということ。
・ まず退官後は「趣味の世界で生きる」とか「世界旅行にご夫婦で行く」とか「ボランティアに生きがいを持つ」とか余り聞いたことが無い。死ぬまで教育現場だ。これってどういうこと?