2007年12月14日金曜日

12月14日(金)赤穂浪士討ち入りの日

1.「赤穂浪士、討ち入りの日」である。学校の方はとても静かな日で、校長はどこにも討ち入りする用事などなく、終日部屋に。今日で校内考査も終わり。生徒もどこか良い顔をしている。ほっとしているのであろう。
2.遂に「啓光学園」が大工大グループに入ることになった。大阪工大摂南グループが「常翔学園」となるに合わせて「常翔啓光学園」と改称するそうだ。言ってみれば常翔学園の系列校に入り、2009年4月に男女共学化を予定しているという。(12月5日の大阪日日)
3.しかしこの提携は面白い。二つの学校法人を残したまま「一体運営」するというが、実態は啓光学園側の理事会の過半数は大阪工大グループに抑えられるというから実質的には提携というより「吸収合併」と考えたほうが分かり易いのではないか。大工大摂南大学の理事長は両法人が併存する形を選択した理由を「啓光の50年の歴史を尊重した」と説明している。
4.啓光の生徒数はピーク時の1997年に1200人、現在が「半減」というから「苦しかった」ことは間違いなさそうだ。「辛い話だなー。」と思う。両者とも高校ラグビーの強豪で知られているが、強いもの同士で合併してどう成るのかなー、こちらのほうが気になる。朝青龍と白鵬が一緒になるようなもので、想像できない。
5. 一方これまた70年の伝統を誇る「大阪福島女子高」は来年4月「好文学園女子高校」として名前を改めると発表した。こちらは「民間出身校長」を入れて、校名変更を機に生まれ変わろうと必死の様相だ。制服も変え、校舎も新築し、従来からのデザイン美術コースや漫画アニメーションコースに加え遂に河合塾と連繋して進学コースを作るそうだ。徹底的に「女子高に拘っている」。ここが良い。そのうち女子高であることが「差別化」になると読んでいるならその戦略は「山本勘助」並みだ。
6. 要はこの校長、「媚びるのは止めて学校の本流に戻そう」というのか。そうならば素晴らしい。「好文」とは「学力が大切」と言う意味だ。それにしてもこの校長先生、面識はないが、考えや、やろうとしていることが私に似ている。民間企業出身者の軸と言うのは同じようなものだなと思う。この学校は「弓道」が強い。指導者は浪速高校の卒業生であると聞く。本校も弓道が強い。好文学園に「エール」を送ろう。
7.先ほどは北の「北陽」が「関大北陽高校」になり関西大学グループ入りした。そして啓光が大工大グループ入りする。今大阪の私学は大きく分けて5つのタイプがある。一つは大学のグループ入りすることで生き残ろうとするタイプ、二つ目は共学にして生き残ろうと言うタイプ、三つ目は名前を変えて生き残ろうと努力しているタイプ、「4つ目は名前を変えず、中身で勝負と努力しているタイプ」、五つ目は何も考えず、何もしないで嵐の過ぎ去るのを待つタイプか。
8. 「浪速」は四つ目のタイプだ。「まず名前は変えない。」「浪速高校の名前は素晴らしい。」ちょっと前、関東の人だったと思うが、“なにわ”と読めずに「“ろうそく高校ですか?」と聞かれたことがあったが、それでも私は浪速が良い。
9.多くの高校が名前を変えてきた。大阪学芸、大阪夕陽丘、開明、関西大倉、星翔、清明、阪南、飛翔館、履正舎、しかし改名が成功に結びつくのかどうかはまだ分からない。改名の決断には相当の勇気が要ったことであろう。経営者の苦衷が分かるような気がする。「ドカッ」と据わって改名など一顧だにしない高校は素晴らしい。「浪速は改名せずに「ドーン」と構えておられる学校にするぞー!」
9.何?!「大学との連繋はどうするのか?」だって?そんなこと簡単に言えないよ。ま「考えてはいるがねー。」