2008年3月23日日曜日

3月23日(日)大相撲大阪場所

大相撲春場所(大阪場所
・ 今日は校長ではなくて「理事長の立場」でこの1年間、大変お世話になった「PTA会長を大相撲春場所にご招待」した。ご陪席を女性副会長と次期会長候補の現副会長にお願いした。会長と女性副会長はこの5月で本校を卒業だ。校長の立場ではこういうことはしないほうが良い。今日は学校法人を代表してだ。
・ 本当にPTA会長には本校の教育についてご理解とご支援を頂いた。私にとって「PTA会長というのはPTA全体を意味」している。組織というのはやはりトップである。従ってPTA全体をPTA会長と理解しているのだ。「本当に会長には感謝している」。それを補佐した女性副会長もだ。有難くて生涯忘れられないだろう。幾分の不安を有して赴任したが、そんな心配は杞憂であった。
・ 2月頃、当時の副会長であった現会長が「電光石火のごとく毎月17日の休みを授業日に変えるという理事長の話を聞き、そしてそれを新年度から実現するというスピードの速さに驚きました。何時も家内から何で浪速は17日が休みなの、そんな学校あるの?」と言われていただけに驚き、「こういう人が来るんだ。」と思いました。この一件から「我々は新校長の応援団」となりました。
・ PTA会長のこの言葉は今も忘れることは出来ない。「新車の寄贈、正門塀の寄付金活動、高校教育後援会の組織化」などどれだけPTAからご支援頂いたことか。「浪速改革」の成功は「PTAの成果」でもある。
・ 私としては心からPTA会長に対し理事長の立ち場で「御礼と慰労」の意味を込めて今日の日となった。「白鵬、朝青龍横綱同士が相星決戦」、それも千秋楽、席も東正面土俵近く、状況はこれ以上のものはないという最高の設定であった。
・ 結果は朝青龍が白鵬を小手投げでぶん投げた一番で、朝青龍は4場所ぶり、22回目の賞杯を手にした。私は朝青龍の応援である。昔からそうだ。色々言われているが、大したことではあるまい。国に帰ってサッカーに興じたくらいでなんであんなに大騒ぎするのか不審に思っていた。闘志を表に出すところが良い。素直だ。
・ 相撲は国技とか相撲道とか言っても勝つか負けるか勝負の世界だ。彼らに何を我々は期待しているのか。昔ゴルフの世界でも当時全盛時代の尾崎将司の態度が悪いといって、ゴルフは紳士のスポーツとかなんとかの屁理屈を言って責め立てたことがあったが、あれと現象は同じだ。
・ 日本人はとにかく「強いものに反感する。」大鵬、北の湖もそうだった。小兵、舞の海は好き、若乃花のお兄ちゃんは好きで弟の貴乃花は嫌い、強い巨人は嫌いで弱い阪神は好き、頼朝は嫌いで義経は好き、秀吉は好きで家康は嫌い、態度の大きい朝青龍は嫌いで紳士の白鵬は好きと、こうなる。
・ しかしすごい一番だった。相撲は好きで6年ぶりくらいの大阪場所だ。春場所は荒れるといわれるが、途中2番続けて朝青龍は星を落とし、どうなるかと思ったが「勝たねばならない」という闘志が前面に出ていた。会長は予想をして「白鵬の勝ちですよ。落ち着いています。」と言っておられたのだが・・・。
・ 橋下知事、東国原知事の表彰伝達を見た後、ご縁があり、「尾車部屋の千秋楽祝賀会」に誘われてそちらに廻った。商工会議所6階の宴会ホールが超満員でメインテーブルにて尾車親方(元大関琴風)以下小結の豪風、嘉風、若麒麟など十数名の力士の接待する宴席に出たのは我が人生初めての経験だ。
・ しかし尾車親方のご挨拶は素晴らしいものであった。気配り心配り、言うべきことはすべて入れ見事にまとめられる。どの世界でもリーダーとなる人はやはり違うなと感じた。それに唄はプロはだしだ。いやプロらしい。「上手い」。
・ 相撲社会は完全な縦社会であるが、このような宴席でもそれが徹底されている。席に座ったり、一人で飲んだりする関取は一人もいない。ビールを注ぎに回り、ちゃんこをサービスしてテーブルを回る、子どもと写真を取る、決して厭な顔を見せない。
・ 新弟子も序二段も幕下も幕内の力士も「しつけと礼儀」が徹底的に身に付けられている。「親方が絶対」であるが、それが「自然な形」なのである。決して違和感のない上下関係である。「様式美の世界」である。このような世界は大切にした方が良いし、外部の人間がとやかく言わないほうが良い。あの石館牧子?、何だ、あの女性は?!
・ 「会長も二人の副会長も大変喜んで頂いた」。喜んでいただければご招待した当方も嬉しい。本当に波乱の1年間、PTAを取りまとめて頂いて有難うございました。後一回入学式の挨拶がありますので宜しくお願い致します。