2008年7月12日土曜日

7月12日(土)中学校入試説明会

平成21年度浪速中学校入試第一回説明会
・ もうこの時節になった。早いものだ。昨年は初めての経験で様子も分からなかったが、2年目になるとある程度の余裕が出てくる。しかし今年良かったから来年もということなら安心だがそうはいかないところが難しい。今日だって何名の保護者がお見えになるかは一切分からない。ここは「依然として不安」である。
・ 今日以降、年明けまで数回もたれ、そのうち9月からは「高校入試説明会」が本番かする。胃の痛む季節となってきた。式次第はまず「私が基調の御挨拶」、その後中学校の副校長が「浪速中学校の教育内容」をパワーポイントを使ったりして説明、最後に入試広報室より入試のかたちについてより具体的に話しを展開していくことになる。
・ 時間は全てで1時間少々としその後は校内見学会等になる。多くの保護者生徒が来てくれることを念願していたが「結果として昨年の25%アップの来校」となった。3年連続で偶然一回目の来校の数値は同じであったが今年は「出足が良い」。「ほっと、一安心」して南港球場に走った。
・ それにしても中学校で「転入希望者が増えている」。実は本日2名の公立中学校の1年生が浪速中学に編転入したいと試験を受けに来る。4月以来結構多く、「このようなことは初めてのケース」だと副校長はいう。
・ どうも一部の公立中学校が荒れているとの話しもあり、私学転校の数が増えているのだと分析しているが、よくは分からない。しかし「本校を選んで頂いているのは名誉なことだし嬉しい話」だ。
部活動激励
・ 学期末ということで部活動後援会の激励金を順次部屋に呼んで手渡しだ。卓球部近畿高等学校選手権大会、剣道部近畿高校剣道大会、青少年ペンフレンドクラブ全国大会、それにインターハイ出場の空手道部だ。最後に全国中学校空手道選手権大会の中学生チームだ。
・ 額は結構大きなものになる。「後援会が支援」してくれるから助かる。生徒代表に手渡すのだが皆喜んだ顔をしている。滅多に校長室に生徒は入る機会はないが、こういう時に招き入れるのだ。最初はキョロキョロしていたが、最近はなれた形になってきた。
生指部緊急ミーティング
・ 高校副校長と生指部の主だった部員を呼んで臨時のミーティングを持った。この1年、生指の努力と成果は大いにあったと認めた上で「次なる展開」に移行する旨「校長の方針」を示したものだ。
・ 生徒数は集まり、浪速のバリュー感は高まる中で「次の一手」が重要である。進学実績の向上対策は「形も中身」も1歩進んでいる。これは将来大きな果実に結びつく筈と確信している。
・ 残った課題は「生指の浪速」を名実ともに掲げるように「壁を突き破る」こととした。「学校の品格」を高めるためである。2学期以降徹底してやることを伝えた。「女生徒の化粧、スカート丈、茶髪、男子生徒のずり下げズボン、茶髪」について「校則を守らせる」ことを徹底させると言うものである。
・ 「遅刻については知恵と仕組みで相当大きな効果」があった。このやり方で新たな仕組みを考えるように指示したのである。生徒保護者には通知文を出し、徹底させる。数回の指導にも関わらず是正されない生徒には「進路変更」も勧告する覚悟が出来た。
・ 浪速にとって今が最も大切な時だ。「勝ち組として生き残れるか」の瀬戸際に来ていると言う認識だ。「生指に甘い学校」とは言われたくない。「正念場」と考えて対応する方針であるから生指に「具体案をまとめるよう」に指示した。今でも決して悪いというわけではないが「一段のレベルアップ」だ。
・ 少しはざわつき、もめることがあろうが私としては真面目にしている生徒を守らねばならない。ここは学校であり「校則が有名無実」となっては秩序は保たれない。「教師の温度差」も今度からは厳しく問い詰めていくこととした。
・ ほんの一部の生徒で学校の評判を落とすわけにはいかない。圧倒的に多い生徒は「賢く、立ち振る舞い」も素晴らしいのに、一部の生徒の為に教職員も疲れている。帝塚山や阿倍野の女子高の生徒に比べ本校が負けるわけがない。言えば「分かる」生徒ばかりだ。生徒のためである。次のステップに学校全体を進めることにしたのだ。                        
甲子園野球大阪大会
・ 入試説明会を終えた後、急いで南港球場に向かう。相手はしぶといといわれている明星高校だったが結果は8:4で快勝(?)だ。球場に着いたときは4回表の攻撃中でゼロ対ゼロであったが私が観戦すると途端に2点入れた。
・ 後は一方的な攻撃であったが最終回思わぬ油断から3点を入れられたが「ひやり」という感じではなかった。ピッチャーの辻田は昨年よりも球威が上がっていた。下手投げで相手の明星は連打とならない。応援で来ている保護者の数も相当なものだ。冷たいものをサービスしてくれる。
・ それにしても「野球部員は120名を超える大部隊」で揃って応援する様は壮観だ。試合に出れなかった3年生も最前列で声を上げている。「ベンチに入りたかったろうに」と思うといとおしいが仕方がない。
・ 試合後全員を集めて慰労と激励の言葉をかける。「高校の校長であることの嬉しさ」を実感するときだ。浪速の野球部をここまで育ててきたK総監督で教頭先生は実は今日の対戦相手の出身で明星が甲子園に出たときのセカンドの名選手だった人だ。試合が終わったあと、「ごめんね」と「よくやった」と慰めと誉めの言葉を同時に与えたのである。
・ しかし野球は面白い。明星は中学生もスタンドに連れてきているのに本校の中学生はいない。これはなんとかしなければならない。高校生の野球を見るだけで中学生には勉強になると思うのだが。次回は公立高校が相手だ。これは間違いなく勝てる。昨年はベスト4だ。大阪のベスト4は地方では優勝以上だと思う。私が校長のときに「甲子園」に行けるかも知れない。そのような気がするのだ。