2008年9月2日火曜日

9月2日(火)その2:大阪府教育非常事態宣言

・ 読売夕刊が報じている。「大阪府教委 学力テスト 公表要請」へとある。「市町村に知事意向を受けて要請」するというのだ。今日のブログその1にあるように「一夜にして逆転」である。知事の勝ちであろうがこれはまだ尾を引くと思う。
・ 全国学力・学習状況調査の結果、2年連続極めて悪い成績の大阪府は知事の開示要請に昨日までは反対していたが、一転して「府内全市町村に自主的に結果を開示」するよう求めることにしたとある。しかしこれは体の良い「府教委の責任逃れ」ではないか。
・ 又この日知事は自民府議団との会合で「教育非常事態宣言」を出す表明したらしい。具体的な改革案と宣言の中身を今後検討するというからとりあえず宣言だ。こういうところが橋下流なのである。
・ 又6人の教育委員のうち、改選期を迎える二人は再任せず、新しい委員を任命する意向も示している。井村雅代シンクロの中国コーチだが名前だけで教育については{?}の井村さんなどが3期も教育委員をしているところが「教育委員の実態」だ。井村さんなど日本に居ないではないか。別に井村さんが悪いと言っているのではないが容易に耳目を集めるだけの委員だけでは駄目だということで知事は既に気付いているのだ。彼女はシンクロの世界の卓越した指導者なのである。
・ それにしても一夜で「ひっくり返るか」と言いたいが、これが府のお役人のやり方ではないか。一応は文科省の通達を盾に拒否するが重ねての知事の要請には従わざるを得ないという寸法である。「責任は知事にある」と逃げ道を用意したのである。それに恐らく府議会の議員からも圧力があったのだろう。
・ しかし市町村の教育長が今度はどのように判断するかであるが、「補助金を握っている知事の意向」を無視は出来ないだろう。それに市町村の教師は「府費負担職員」で基本的には人事権は政令都市を除いて府にあるから成績の悪いのは「府の責任」でもある。
・ 前のブログにも書いたが「市町村別に公表する」と「学校名が特定」できる。小さい行政だったら一発だ。「校舎の耐震補強」も遅れており「学力も低い」となったらその町の住民は「黙ってはいない」だろう。公立を諦めて私立に来てくれれば有難いのだが、私立は私学助成金が減らされて「授業料を値上げ」せざるを得ない情勢となっている。
・ 私は「浪速教育非常事態宣言」は出さないが教職員には「緊張感」を持って自分の仕事を進めて欲しいと願っている。今まさしく大阪府は橋下徹という男を迎えて根本からやり直そうとしている。彼は福田総理とは違う。何でもやる男だ。
・ 「浪速は1年半先行して改革」を進めてきた。遂に大阪の教育は「公立私立境界がない戦いの状態」になってきた。この戦争に勝たないと浪速の21世紀はない。今日も中学教務部長を厳しく指導したところだ。浪速の将来を託せる可能性のある教員には私は厳しい。
・ 「大阪府は全面的に習熟度別授業を展開」することが当面の手段だ。しからば「本校の中学校習熟度別展開はどのようなもの」になるのか、「しっかり研究せよ」と檄を飛ばしたのだ。
・ この教員は私のブログの読者と聞いているが「ただ読んでるだけか」とも詰問した。「読んで自分で何をすべきか考えたか」とも言った。斜め読みだけなら意味はない。私のブログは「を込めて書いている」とまで述べた。
・ 福田総理の辞任表明で秋には衆議院選挙が有るかもしれない。「大阪府は総力を上げて教育改革に突き進」だろう。時代は「混沌として境目のない流動の時代」となった。教育の世界も「眠れる獅子の公立学校が橋下という調教師で永い眠りから覚め」助成金を削減された私学は「ようやく本気で立ち上がってくる」だろう。 公立・私立血みどろの戦いだ。
・ 隣町には立命館初芝高校が出来、近畿大学泉州高校が出来る。大阪学芸は手ごわいし桃山学院は強い。清教もいる。血みどろの戦いが実は始まっているというのにそのような受け止めもせず、只マンネリでは「負ける」と強調したのだ。
・ 浪速は1年半先行している。1馬身半はリードしている。「ここで油断したら一挙に敗退」する。「緊張感を持ち、自分の仕事に責任を持て」と言いたいのだ。そうでない教員の評価」は必然的に落ちるだろう。「世の中は今までのように甘くはない」。「実績を上げた人間のみが評価と処遇を受ける」。護送船団方式の時代は完全に終焉したのだ。「当たり前だ」。