2008年9月17日水曜日

9月16日(火)秋の理事会

・ 今日は秋の理事会である。7名の理事と33名の評議員の先生方がお忙しい中を来校された。昔に比べて参加率が劇的に増えて、90%以上の出席となっている。これも寺井名誉理事長の言葉ではないが「出ても仕方がないような理事会・評議員会から質的に変わってきた」ことの証明だろう。
・ 意見を頂くためには「学校としてしっかりとした説明責任を果たす」ことが必要だ。大阪府の教育委員は橋下知事から「お飾りとかクソ教育委員会」と言われて、今回も2名の委員が継続を拒否された。朝日にはこれら2名の委員が知事に「反撃」を加えていたが、これは「任命権者の専権事項」で仕方がなかろう。
・ 私学においては「理事会が教育委員会に相当」する。理事会は最高の議決機関で厳密に言えば人事権、予算権、設備管理権、学則、教科書選択権、その他殆ど全ての権限を有している。それらを「総理するのが理事長」で、理事長は重要事項については評議員会に意見を聞くことが決められている。
・ 昨年11月12日に当時の太田房江知事に「寄附行為の改正」を申請し、認可され、有効とされた日からの現在の理事会体制であり、又評議員にとっては今年4月から評議員の人と数の入れ替えを行って今日に至っている。時期のねじれについては時機を見て「修正」し、元来の理事と評議員の任期を揃えなければならないと思っている。
・ 今日の理事会での欠席理事はこの15日の開票で見事に摂津市長に2期目当選された森山市長を除いて全員の出席であり、評議員も多くの先生方のご出席を頂いた。評議員は新メンバーで2回目の会合となるが皆さん大変熱心で助かっている。
・ この理事会・評議員会は企業でいうところの「取締役会」に相当し、最も重要な会議であり、私立学校の経営の根幹を成す組織とされており、議長は理事長が執行する。議事録については詳細をまとめ、理事の印鑑を捺印して必要なものは「大阪府に届ける」ことが定められている。
・ 今日は「盛りだくさんのテーマ」となった。この方が良い。上っ面だけの良いことだけを報告しても意味はない。良いことも悪いことも表に出さなければならない。この方針で私はやっている。だから「会議が面白くなる」。その代わり理事も評議員も「真摯に向き合う」必要がある。
・ 思いつきのちゃらんぽらんの意見など本校の評議員の先生からは一切ない。何の会議でもそうであるが、会議においては「見識が疑われる」ような意見は不味い。したがって重要事項のテーマについては事前に資料を送付している。そしてしっかりと考え、考察された意見には「傾聴し、真面目に受けとめ、真摯に検討する」ことが学校側にも必要な姿勢である。
・ 報告者もしっかりと準備し、分かりやすく報告することが重要である。時間がふんだんにあるわけではない。短い時間をどう使うかだ。式次第はまず理事長から「経営と運営の全般の概要説明」を行う。本日のメイン議題は「私学助成削減」と「授業料の見直し」「教職員の時間外勤務の管理」「関西大学との連携」である。いずれも他校に先じて対応を進めており、本日の理事会でのオーソライズとなった。
・ 特記事項は多くあり、順不同であるが「生徒生活指導部の活動状況」「新たな収入策としての施設使用料の徴収」「神道科の教科書再編作業の中間報告」「SSコース・Ⅰ類の学力報告」「国学院栃木との比較」「浪中全国学力調査の結果開示」「広報情報委員会活動」がある。それぞれの担当の先生が資料を用意して説明してくれた。
・ 各担当の先生方の説明はそれは立派で、上手いものだった。彼らは聞くことが出来なかったが最後の名誉理事長の講評は開口一番以下のようなことを言われた。「昨年1月29日の職員集会に出たときのことを思えば感無量だ。」今日の各先生方の立ち振舞いや内容を考えた時に「これがあの学校か」と思うようなものだった。
・ ポロシャツを着ている先生や斜に構えた先生など、目に付いて「これが学校の先生?」と驚いたが「かくも劇的に変わるものか。今日の先生方の立派さと内容に驚くばかりで今の浪速の底力を今日も見ました。」と褒めて頂いた。
・ 校長として何が嬉しいと言っても学外の方からの「本校の教員に対する賞賛の声」を聞くことほど嬉しいことは無い。「先生方、ご苦労様でした」。このようにして一般の教員を理事会に出てもらって雰囲気になれてもらうことも私の仕事だ。勿論『常ではない』。教師はあくまで「生徒に向き合う」ことが仕事である。
・ 理事会に先立ち、理事長職代理から10月1日付けで「専任教諭として採用が内定している3名の常勤講師」の先生との面談があった。名誉理事長は急遽ご親戚にご不幸があって欠席されたが「思いを込めた職務代理のお話」を先生方はしっかりと「受け止めた」ことと思う。
・ 私からは一昨日のブログ「帰り修行」を忘れてはならない。人生で自己実現するには「浪速でしっかりとした教育活動をして、立派な先生になること」であり、そして人生を『豊かに彩る』ために初心を忘れず「謙虚に、特に人との交際」について気をつけるよう話した。「採用人事は理事会で正式に承認」され、今日で手続き的には「完了」したことになる。
・ 副校長から朝方他の常勤講師の先生方の「来年度の本校での勤務意向調査結果」の報告があったが、ほぼ全員『来年度も本校で働いても良い』とのご意向らしい。これは「嬉しい話」で若い先生方から「本校は魅力ある職場」として映っているのかも知れない。
・ 朝一にそれぞれの学年の主任が揃って部屋に入り、「10月の学年集会の要領」について少し議論した。これは重要につき、「心して準備するよう」お願いした。ポイントは「かゆいところに手の届く」、「行かねばならないと思わせるような内容」だと強調した。
・ 理事会が終わり私の執務室でまだ他聞をはばかる2点の内容で「極秘会談」を行う。13時に始まった会議は16時30分、終わりを告げた。今日はその後の予定もあるが、順調に進んでいる。後は「浪速祭と芸術鑑賞会」の成功を祈るばかりだ。今日から7限カットで週末の「浪速祭」の準備に生徒たちは入る。どの顔を見ても生徒は嬉しそうだ。
・ 18時40分から市内某所で「懇談会」となる。楽しいひと時であった。教員と時間をともにするのは「楽しい」。「皆、良い男ばかりだ。」「浪速に悪い奴はいない。」そして「皆、仲良くしなければならない。」