2008年10月18日土曜日

10月18日(土)中学校プレテスト

・ しかし本当に沢山の小学校6年生が来てくれました。「嬉しい限り」です。本日は21年度浪速中学校入学希望者を対象にした「第1回プレテスト」の実施日でした。数値は「企業秘密」ですから公開できませんが昨年の「1.62倍」でした。
・ 欠席率も昨年よりは少なくなっています。欠席と言うことは体調不良というよりも「どこの私立中学を受けるか」、ギリギリまで悩んでいる証拠でこの数値が小さいということは「浪速第1志望」が多いということになります。
・ プレテストを受ければ合否の判定がより現実的になり、生徒の進路選択に混乱を与えないため、少々学校は大変ですが、この方式は中々上手く考えた方法です。プレは2回あり通常2回目には更に受験者が増えます。
・ 2日目に増えるのは1回目をどこかで受けて、志望先を少し上げるか、あるいは第1志望が難しいと知って少し下げるか、いずれにしても「一つはキープ」しておいて少し高い目標に挑戦するようなところがあります。まあ言ってみれば高校の外部模試みたいなものです。
・ 長い間一クラスの時代が続きました。校長になって最初の年が2クラス、昨年が3クラスですから傾向で言えば「来年は4クラス」も十分有り得る話ですが、そうは簡単にはいきません。まず「学力レベル」を見ることが重要です。
・ 特に来年度から浪速中学は「関西大学との特別連携」を図っていますから一群の中からある程度まとまって「関大に進学」してもらわねばなりません。近畿地区で関関同立のトップを走る関西大学に行かそうと思えば相当の学力は必要です。
・ しかしそうは言っても浪速中学、浪速高校と6年間あり、徹底的に鍛えれば「まったく問題はありません」。欲しいのは学力のある生徒ではなくて「学習意欲のある生徒」と「教育環境に関心を有する保護者」の子どもさんですね。
・ 本日の私の話はまず冒頭今騒がれている「全国学力調査学習状況調査」の結果をすべて今日来られた保護者の方に「開示」しました。今回大阪府が開示した市町村部分を含めてです。このデータをみると多くのことが分かります。
・ これはブログには詳しくは書けません。我々は一私学であり、府内の市町村との比較データを幾ら新聞にあるからと言って勝手に開示するのは控えたからです。しかし本校を目指す保護者には本校のレベルと近隣市町村との比較は「保護者が知る権利」があると私は考えました。
・ ただ資料をお渡しは出来ないので「パワーポイントを使って大きなスクリーン」に映し出しました。保護者は食い入るように見ておられました。恐らくこのような開示をする私立中学はあまり無いのではないでしょうか。
・ その後関西大学との連携に触れ、「特別連携」をすることを説明しました。「関西大学の強さと浪速の強さ」が合体すれば面白い生徒・学生が誕生するとも申し述べました。保護者は目を輝かせて聴いてくれました。
・ そして教育方針「生き抜いていける力を育む」について少しお話しました。教育とは「生徒の脚を洗う作業」、「教育とは尽くす」こと、本校は「面倒を見る」ということが背骨だと強調しました。
・ 浪速中学校、浪速高等学校と6年間ここで学ぶ生徒たちは「子飼いの生徒」「まさに直参旗本」であり「徹底的に面倒を見る」と私は強調したのです。この辺からある保護者は目頭を押さえておられました。私の話に感動して頂いたのです。
・ そして最後に「授業料については」現在の府内私学のレベルを俯瞰できるデータを映し出し「橋下改革」で「私学助成が削減」した影響を緩和するための措置として「幾分挙げさせて頂きたい」と頭を下げてお願いしました。
・ 具体的に言えば「削減分の半分」を上げさせていただき残りの半分は「自助努力」で経営を合理化し、転価しないことを説明しました。特にこの時は、話している最中私は保護者のお顔をよく見ていたのですが、どうも「ご納得」戴いたように感じました。
・ この間並行して生徒諸君は一生懸命に国語と数学のテストに取り組んでいます。会場は新館の1階のピロティで設えたのですがこれ以上増えたらもう駄目で来年以降は体育館になるかもしれません。
・ 中学校の副校長が言うのです。「信じられない。こんなに浪速中学校を目指して生徒がきてくれるなんて」と。でも私はまだまだ満足していません。戦略的にも「中学生」を増やし、経営を安定させ、早く「中高一貫体制」を構築し、素晴らしい進学実績を上げたいのです。
・ しからば「今ひとつ成績の伸びていない生徒を外す」ことが有効な手立てとは分かっているのですが、一方では「浪速に来たい、浪速で学びたい」と言ってくれている生徒をわざわざ落とすのかとも言いたいのです。私と教職員の議論がこれから始まります。
・ 終わって執務室に帰る途中に数人の先生が神社の前で何か作業しています。「保護者の方々が絵馬に合格の祈願を書いて神社にお参りする希望者が多く」、その記入する場所を設えているのです。このような光景も初めてでした。
・ 私は言ったのです。神社前の賽銭箱にいくらかでも入れていただければ「ご利益」は更に大きくなりますよと言いなさいと。冗談ですが教員たちは笑っていました。入試広報室や中学校の教員が良いお顔をしているのです。皆「多くの志望者が来てくれて嬉しいのです。」
・ これが全く逆で用意した椅子が埋まらず1クラス相当しか志願者が居なかったら「どうなっていただろう」と思うと「背筋が寒く」なります。気分良く今日は16時から河内長野で用事があり学校を後にしました。
・ 結局自宅に帰ったのは22時前でした。疲れはたまりませんね。次は来週土曜日に「第一回高校入試説明会」です。果たして何名の中学3年生が来てくれるでしょうか。これは中学と違ってまったく読めません。心配性な私はこれから先の1週間熟睡は出来ないと思います。