2008年12月7日日曜日

12月7日(日)その2:謝恩忘年会

・ 昨夜はお世話になっている方々をお招きしての「謝恩忘年会」で心斎橋に出た。お客様は長い間本校がお世話になっている二つの会社の社長さんとそのご子息たちだ。恐らく後継者になるお方である。いわゆる「家業」である。総計4名に私を入れて5名のパーティだった。
・ 場所は「イタリアレストラン」。日本人にはイタリア料理が口に合う。今日選択したレストランはまあまあ有名な場所で、「広い」のが良い。のびのびすることが出来る。広いとそれだけ席の間隔が空けられ隣の席の話が聞こえない、伝わらないのが嬉しい。
・ 私などは飲めばますます「声が大きくなる」から、できるだけ広いレストランを選択する。それに当然料理が旨くなければならない。味がひどいレストランは「だまされた」ようで、落ち込む。だからお客さんは私が初めての場所にはお連れしない。自信のあるところしかお連れ出来ない。それが常識だ。
・ それに「こだわり親父」の居ない店に限る。すし屋や蕎麦屋、ラーメン屋などでよく「こだわりの店長」などが「売り」の店があるが、そういう場所には絶対行かない。自分の金を使って気を使う場所など間違っている。オーナー、店長は従業員のマナーと味で勝負だ。「奥に引っ込んで」目を光らせておく方が良い。
・ 謝恩忘年会と言ったが2年間で「初めて企画」した。特に今年は「施設使用料なる特別会計」にご協力頂いた会社で、この2社は特に扱う金額も大きく学校会計に役立った。助かったのである。今年、新たな取り決めをして「再スタート」をした「互恵関係」である。
・ 両社の社長さんはどちらも3代目であり「浪速とともに歴史を刻んできた会社」だ。創立以来というから90年近い歴史だ。私など足元に及ばない。まあ発注先の学校と納入業者という関係ではない。「ファミリー感覚」に近いかも知れない。
・ しかし私は「情実」としては分かるが、「ビジネスとしての取り決め」も必要と今年春から協議を重ね「ご協力」をお願いし、ご理解を得たのだ。その代わり当方も「相当の配慮」をしたのである。
・ 今回のことは、最初事務室を通してお誘いをしたら「何事か」と思われたらしい。「びっくりこいた」というところではないか。一社の社長さんなどこの日が近づくにつれて「胃が痛んできた」という。「30分前に着いたがもう一回大丸に行って気を落ち着かせて」入って来られたという。この2社は社長同士、お互いが良く知っている間柄ですぐ打ち解けた雰囲気になる。ビールで乾杯だ。
・ 面白いことに一社の社長は余り飲まず、そのご子息はまあまあ、もう一社の社長はまあまだがご子息は最初から「ウーロン茶」だ。絶妙なコンビネーションであった。オードブルから始まるが既にサイドには「パン」が来ている。
・ 私は言うのだ。最初から「パンを食べるのが良い」といってかじり始めたら皆さん同じようにしてくれた。日本人はメインが来てからパンに手を出すと思い込んでいる人がいるがそんなことはどうでも良い。「出た順番で食べましょう」ということだ。
・ サイドオーダーで取った「ピザ」をナイフとフォークで食べようとされたから「手のほうが良いですよ」と誘った。気楽になるよう振る舞い、打ち解けてざっくばらんだ。このようにして食べるのが旨いのである。とにかく話しては食べ、食べては話すから座はいやがおうにも盛り上がる。
・ この日、昼頃に担当の事務の主査が「私はどうしましょう」と聞いてきたから「今日は良いわ、一人で大丈夫」と答えてあげた。この職員、基本的にこういう場所は不得手というか嫌いというか積極的ではないのは確かだ。
・ 私が来るまでは「職場の懇親会」にも参加しなかったらしい。それを私は「指導」した。「それは良くない。最初だけでも顔を出し、乾杯の後でも静かに去れば良いよ」と言ったのだ。爾来そのようにしてくれている。
・ とにかく仕事を良くしてくれる優秀な社員で「人柄」も抜群である。理由は「子どもとの時間を大切にしたい」ということで年取って授かった子どもだから特別なのである。とにかく「優しい男」だ。だから学校の中でも皆に好かれている。
・ この2年間、じっくりと観察していたが決して「人の悪口」を言わない。絶対に言わない。私が水を向けても誘いに乗らない。私など「人の悪口を栄養源」にしている人間から見れば「神様仏様」みたいに見える。
・ お客様の4人に私は聞いた。本校の教職員で「誰が印象にありますか」と。答えはまずこの前述のM主査の名前が上がる。次に上がったのは中学のN教諭だ。「生徒思い」で素晴らしい先生という。MもNも共通するのは「優しい男」ということだ。言い換えれば「誠実な男」ということだろう。よく観察している。
・ 「見下ろしたり、馬鹿にしたりするのは誰ですか?」と聞くのだが絶対に言わない。言わないというのか居ないのかも知れない。総じて立派な先生ばかりという評価を頂いた。気をつけなければならない。
・ この人たちはしょっちゅう他の学校に出入りしておられ、どこそこの学校はどうだ、こうだと良くご存知である。納入業者だなどといって「偉そうにしたら」笑われる。仕事の出来は厳しく評価しなければならない。しかしそれは仕事だ。彼らは「下請け業者」ではない。「パートナー」と考えた方が良いかも知れない。
・ 盛り上がりついでに「早く引退して息子さんに家督を渡したらどうですか」と言ったら「まだまだ早い」と言っておられた。「仕事が活力の源」だという。それに私のブログが大きな影響を与えていると言われる。あれで学校がより身近になったとも言われていた。時々コピーして関係者に話題提供までして頂いているみたいだ。
・ 朝礼や一斉参拝などは私の声が学校の前あたりのご近所には「筒抜け」らしくてその日は「耳をそばだてて」聞いておられるという。「エー、すべて聞こえますか」と聞くと「一切合切聞こえてます」と。この近所では評判ですと。「ウーン」という感じだ。
・ とにかく土曜の夜は楽しい。明日が休みだからだ。大変盛り上がって良く食べ、よく飲んだ。結局最もお客さんは余り飲まず、どうも僕だけが飲んだみたいだ。寒風が肌に心地よくふらふらしながら「大島紬」を粋に着こなし(?)、歩いて家に帰った。そしてバタンキューで直ぐ寝たのである。朝気付くと「長襦袢」を着たまま寝ていた。酒に少し弱くなった気がする。