2009年1月16日金曜日

1月16日(金)その1:多聞ファンド

・ “理事長・校長先生
  少ないですが、多聞尚学館ファンドにと思いましたので、宜しくお願いします。
  金剛山との付き合いは、子どもが2歳~3歳頃雪が積もっている頃に初めて登りました。
  今、私が63歳ですので、もう30年になります。それから年に4回~5回のペース(家内は月2回~3回)で登っています。
  多聞小学校の上に駐車場と食堂を営んでいる(店の名前は分かりません)「よしみちゃん」(私は知りませんが家内がよく立ち寄っています)へ空き缶の栓を集めて持って行っています。この栓をドラム缶2本で車椅子1台がもらえるとのことで、慈善事業をしています。そこのお父さんは90歳を超えてまだ現役で駐車場の管理を外に出てしています。
  多聞尚学館により金剛山、千早赤阪村、素晴らしい景色、大楠公、村長さん、村民の方々と親戚になったみたいです。
  理事長・校長先生 ありがとうございます。
                                 ○○ ○○“
・ 朝出勤して来ると以上の内容の「手紙と金一封」が机の上にあった。「感激」「感動」である。決して余裕があるわけでもないだろうが、このようにしてくれる。この人から「人間としての香気」を私は感じるのだ。
・ ”親戚になったみたいです“という表現は誰にでも出来ない言葉だ。この言葉だけでこの人の「人間としての価値」が分かる。空き缶の栓を集めて社会のお役に立とうとされておられる。頭が下がる。
・ このお方は正規職員ではないいわゆる派遣職員さんであるが、そんじょそこらの正職員以上にとにかく「働き者」である。とにかく身を粉にして働く。それも「陰日なた無く」だ。「立派」である。自分のことしか考えない「はったり者」や「いい加減な野郎」に爪の垢でも煎じて飲ませたいものだ。
・ お金に困っているわけではないので、お気持ちだけ頂いてお返しすることも考えたが、折角のお気持ちを大切にして今回は「お受けする」こととした。心からお礼を申し上げます。有り難うございました。

・ 本日「多聞尚学館特別寄付金」のファンドを立ち上げた。昨日売買契約が固まったので改めて「保護者の皆様」に特別寄付金をお願いする依頼文の文面を固めたのである。特別に口座を用意し口座名は少し長いが「学校法人大阪国学院浪速中学校高等学校多聞尚学館特別寄付金」で口座番号は00960-4-169507である。
・ 先にご奇特なお方からご寄付頂いた1000円札での365枚が第一号、そして今日の寄付金が第二号となる。新春拝賀始業式の臨時実行委員会で了承されたもので「PTA会長との連名」でのお願い文になる。
・ 学校会計は今後学校本部と多聞とは「会計を別々にして管理」していく積りだ。勿論多聞は収入の道はないので支出ばかりとなるが些かでも「ここで頑張る教員への手当て」に充当したいと考えている。光熱費や管理費は学校法人からすべて賄う積りである。

・ 今日で高校3年生の授業は終わりである。「明日から大学入試センター試験」が始まる。例年だと10月に体育館に3年生を集めて「校長講話」をするのだが今年は日程が結局取れず遂にこの日になってしまった。
・ 広くて冷え切っている体育館に集め、もし生徒に風邪でも引かせては大変だから、生徒はホームルームで私は校長室から「校内放送」での校長講話とした。生徒の顔を見ながらではないので、難しかったがもう卒業式まで会えないからどうしても私は生徒に伝えておきたいことがあったのである。内容は略する。

・ 中学の学級委員さん宛てに「耐寒訓練金剛山登山」についての校長日記を昨日ファクスさせるよう言ったのだがそのようになっていないので、今日の分を含めて再送させた。保健体育部長を呼び「経験豊富な大谷学園にコンタクトして教えを乞う」よう指示した。経験者に色々とお話を聞くことが最も効果的である。
・ 大谷は高校1年生だけらしい。今年は2月8日という。昼休みに体育科の教科長と二人を呼んで本校の高校生をどうするか考えておくように言ったのである。何しろ本校は生徒数が多いので何をやるにも大変なのである。

・ 公認会計士が入る。何時も監査当日の朝にご挨拶に来られるのだが「多聞尚学館」のことも「浪速中学の応募状況」のことも何もご存じない。自分が監査する学校のことを本当にご存じない。あろうことか私がすでに先行して対応しているのだが他校のことばかり言われる。有難いが本校を直視して監査して欲しいとも思う。

・ 遅くなったが16時50分から「卒業判定会議」となった。最終確認をする。3年生の「学年団にお礼の言葉」を述べて慰労する。後は卒業式である。「盛大な卒業式にしてやって欲しい」とお願いした。