2009年2月12日木曜日

2月12日(木)多聞特別寄付金

・ 「入試事務すべて順調に終了」。夕方「合否判定会議」を経て合格通知書の袋詰め、明日最終確認のうえ発送の手続きとなる。同時に本年度から「公式ホームページ上にてネット合否通知」を行う。全ては終わった。さて今度は「多聞尚学館」だ。改装工事がスタートした。

・ 「多聞特別寄付金」への入金が始まっている。事務より報告があった。私とPTA会長連名の依頼文が2月4日にご自宅に届いているのだろう。最初の日は2月5日に3名の保護者からご寄付があった。「嬉しい。」「心から感謝申し上げます。」
・ その文章は以下のようなものである。
 平成21年2月吉日
保護者の皆様
                         浪速中学校高等学校理事長・校長
                         木 村 智 彦
                         浪速中学校高等学校PTA会長
                          寺 田 嘉 文

          『多聞尚学館特別寄付金』のお願い

 寒冷の候、保護者の皆様には、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より、本校の教育推進に温かいご理解、ご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
 さて、皆様方にご報告して参りました本校念願の校外学習合宿施設「浪速中学校高等学校多聞尚学館」を金剛山の麓に位置する千早赤阪村に保有することが出来ました。南北朝の武将「楠木正成」生誕の地で知られた村落の旧多聞小学校を有姿で購入し、現在、改造工事の設計・計画中であります。
 この「多聞尚学館」は、無限の可能性を持ち、「週末スペシャル」などの教科指導、部活動指導、心身の鍛錬など、週末・長期休業中の多岐に渡る有効活用により「他の私学との差別化を図る」有効な手段であると考えます。学習合宿のみならず教職員、PTA研修場所など幅広く活用できるように門戸を広げる所存です。
 「多聞尚学館」の将来的充実を考えますと、改造・補修・保守管理に必要な経費、補習・講習の諸費用などの安定確保のため「多聞尚学館基金」を設立し、「多聞尚学館」を「授業では対応できない生徒の様々な活動」の拠点と致したく思います。この思いは、PTA会長寺田様にも通じ、PTAとして全面的な支援を快諾していただきました。 
 ご寄付頂いた浄財は、学校全体の活性化につながり、浪速の生徒達の学力アップ・進路目標実現になることをお約束いたします。出費ご多端の折柄、誠に恐縮に存じますが主旨をお汲み取り頂きご賛同頂けますよう、宜しくお願い申し上げます。
                        記
同封の「ゆうちょ銀行振込用紙」に、口数・金額・学年クラス・生徒名保護者名など必要事項を記入して頂き、ゆうちょ銀行に寄付金を添えて提出してください。

 名 義 :学校法人大阪国学院浪速中学校高等学校
       多聞尚学館特別寄付金
口座番号 :00960-4-169507
同封のゆうちょ銀行振込用紙をご使用下さい。
(振り込み料は学校負担となっています。)
依 頼 額 : 1口 10,000円 (1口以上)

・ 既に第一号は1000円札で365枚ご寄付頂いたお方、第二号が関西大学の副学長、第三号が派遣事務員、第四号が出入りの施行業者である。そして「本格的に保護者からの振込み」となってきた。
・ 高校3年生には多聞を使用する機会もないのでお願いしていないが卒業していく高校3年生の学年委員長から「卒業記念品」の代わりに「多聞で必要なものを手配してください」と「金一封」を頂くことになっている。卒業生お一人1000円で合計453千円にもなる。心から感謝申し上げたい。
・ 「新入生には4月以降」新ためてお願いすることになる。このファンドは「多聞尚学館関係に限定」して継続していく積りである。全ては「生徒の為に還元」する。私は民間出身であるから「意味のないところへお金は使わない」。「生きたお金の使い方」には自信があるのだ。
・ 有力理事からもご寄付をして頂けるそうだ。「寺井名誉理事長、南坊城理事長職務代理、岡市理事のご三人で○○万円を寄付する」と理事長職務代理から今日お電話があった。毎回、毎回申し訳けない気持ちであるが「戴けるものは戴くのが木村流」である。
・ ただ私も校長の立場ではない「法人理事長の立場」があるから寄付をしなければならない。私を含めて4名の理事で「合計△△万円」をファンドに寄付することとした。お願いした保護者にもこれでご理解頂けるだろう。
・ 尚今回は「教職員には寄付は求めない」。教職員への「頑張り代」だからおかしい話になる。ただ本校には子弟を学校に通わせている教師が2人いるが、彼らは保護者でもあるから寄付してもらわねばならない。
・ 今回の「寄付金目標金額は1000万円」としている。これに「学校法人会計から1000万円資金移動」させる会計処理をして合計2000万円あれば「基本ファンド」は十分だと考えている。
・ 初年度は「受益者負担は軽く、軽く」してやりたいと考えているからだ。利益を出す為の施設ではない。「生徒の学力を付ける」ためだ。このようにすれば「格安の宿泊合宿」が可能だろう。京都や今津など遠隔地で高い宿泊料を支払っていたことを思えば生徒は喜んでくれる筈だ。
・ 「学校の授業」と「多聞の宿泊特別講習」の「複線」で進む。多聞で頑張ってくれる教員には「兼職兼業を認める」として「特別講習」で「金、土、日」と頑張って呉れれば「塾や予備校の時間講師以上の手当て」にはなるだろう。
・ 公立学校が始めた塾講師を呼んでの放課後講習「夜スペシャル」どころではない「週末スペシャル」だ。どうせ家にいても落ち着く居場所はない先生なら「生徒の為に多聞で頑張って欲しい」。
・ 教職員に再度強調しておきたい。「多聞は教室の延長なら意味はない」。まったく別物であると考えて欲しい。河合塾、駿台予備学校、代ゼミに相当する「浪速多聞予備校」と考えてくれても良い。「一つの科目に集中して全体の枠組み体系を教え、次に単元に入る」進め方が重要だ。
・ 「教材が重要」であることは勿論である。徹底して「教材研究」をして欲しい。多聞での学習は「単位認定」とする。そうすれば高校3年になれば学校では「演習」ばかりで「実践の力」が付く筈だ。
・ 「多聞尚学館に閑古鳥」が啼いているようではいけない。「熊野詣で」ではないが「多聞詣で」と生徒から言われるようになって欲しい。今初代館長と副館長がスケジュールを組んでくれている。昨日から「改装工事」が始まっている。楽しみだ。
・ 又介護施設「デーホーム」ではないが「一日コース」というのも考えて欲しい。宿泊をしない一日コースだ。例えば「中学校数学復習講座」とか「「英文法一日早分かり講座」「物理の基本中の基本」「漢文会得のコツ」「古文をモノにする講座」等々、朝から晩までそればかり教えるのだ。美しい静かな山里で集中すると頭に入るぞ。
・ 1年やってみて結果を来年検証すれば良い。「多聞を浪速の売り」とするのだ。「他の私学との差別化」だ。徹底してやってみたい。入試広報も作戦を立てなければならない。平成21年度は「多聞尚学館に魂を吹き込む年度」である。