2009年3月18日水曜日

3月18日(水)進級判定会議と勤務日

・ 高校3年生は「卒業判定会議」、1、2年生は「進級判定会議」という。今日は進級判定会議であった。この会議は「形の決まった、凛とした趣のある会議」である。要は生徒の学年成績から「進級させるか原級留置とするか」最終決定するものである。
・ 「主役は学年主任」で必要であれば「担任」がコメントを付け加え、最終的には「教員の賛否の多数決で意向が確認」される。それを確認して「校長の最終決定」となる。しかし校長が「教員の多数意見」を覆して「ひっくり返す」ようなことはまずない。公立学校も同じスタイルであり、何時ごろからこのようにしているのか私には分からない。
・ 1年生の学年に教えにも行っていない、生徒の顔も知らない「教員にも一票」が与えられており、この辺が私には良く分からない。「皆で決めたと言うスタイル」にこだわっているのかなー。大体生徒の不登校や就学姿勢など、会議の席上1ないし2分程度、担任から説明を受けただけで賛否に加わるのも私には理解できないからだ。従って圧倒的に「学年原案」が支持される。大体100%賛成で「担任だけが時に保留や反対」に回る。それは生徒を庇っているからだ。浪速で2年の経験であるが基本的に質問さえもない会議である。
・ 私に言わせれば「学年団と教務部長、教頭、校長で決定」しても良さそうものを恐らく「分掌や教科の意見補強や支援依頼の目的」等でこのようになってきているのかも知れない。私はなるべく「会議は少なくして教職員の時間負担の軽減」を考えているからであるが、まあ先生方がやりたいということであればあえて反対するほどでもないから黙っている。
・ 今日も中学の定時は16:30、高校は17:00だったと思うが「会議がぎりぎり」までかかり、私ははらはらどきどきであった。それに司会の教頭は慣れていないのか必ずしもスムースにと言う状態ではなかった。同じことを繰り返すから2倍の時間がかかったのである。
・ 学年主任は「事前に校長室で概略説明」をしてくれており、1年、2年の学年主任は大変良くやってくれたと思う。原級留置がないわけではなかったが、一人ひとりの生徒の担任をサポートし、良く「学年をまとめてくれた」と思う。
・ 特に2年生の学年主任との会議では「21年度の進路指導」についてかなり突っ込んだ中身の議論となった。特に「関西大学に優秀な生徒を送り込まねばならない」。しっかりと進めていくことを確認したのである。
・ 「追試験」による単位認定者が居ないわけではない。教員の中には「追試験業務補充授業等」、これが結構タイトだと言う者がいるが、これは仕方がないだろう。本日もある教員と大いに議論した。昔は「試験休み」があって生徒も休み、中には先生も休むというのがあったがそれは「止めてもらった。」 ことがそもそもの要因である。
・ 今年の1年、2年生でも単位不足の生徒の比率は○○%程度いる。これらの生徒ばかりに視点が言って「圧倒的に多い一般の生徒を休ませるわけには行かない」。我々は私学で「進学校の一段のレベルアップ」を目指している学校だ。 まず「授業時間を確保」することが直ぐやるべきことである。
・ 公立も私立も今や「試験休み」などある学校はあるまい。昔は午前中に追試や補充授業などをしていたが午後にして貰った、当たり前だと思う。「勤務時間内の話」である。全校生徒の授業などなかったら多くの先生は「時間休や年休」をとるためのものと誤解しかねない。寸暇を惜しんで生徒を教えるのが学校である。世の中は「学力低下問題」で一色なのである。
・ 要は2年前のように、試験休みを十分取って、時間的に余裕があった時代に慣れ親しんだ体がまだついて行っていないということではないか。若い先生はそういうことを言わない。「平均で年間183日しか勤務日がない時代の話」で今や一般の公立学校や企業と「同じ年間勤務カレンダー」だ。これがしんどいと言うことであれば私は「答えに窮する」。
・ 管理職朝会では明日19日の職員会議も今日の進級会議のあとに持ってくるという意見があり、議論したが「中学の状況」を理解してやらねばならない。「大体高校は中学のことに頭が行かない。逆に中学は高校を気にする」のである。本校の場合、職員会議は中高合同会議である。しかし変動勤務時間で高校と中学は必ずしも勤務時間が一致していない。
・ 年間で決めた職員会議だから予定通りに実施して「早く終わればその日は有給取得奨励日」とすべきであるというのが私のかねてからの意見である。月に二回ある職員会議の日は「早く帰る日」としたらと何時も言っているのだ。
・ とにかく「有給取得の多い先生と少ない先生で両極端」であり、仕事が違うからこれはある面仕方のない面があるのだが、私としては「有給の取れない、取っていない教職員に何らかの配慮をしてやりたい」という思いは強い。
・ それが去年実施した「残余有給日数の希望買取制度」である。労基法の精神から言えば「好ましいことではないが違法ではない」と確信して踏み切ったのである。これは大層評判が良かったと思う。こちらは出費がかかるから辛い面はあるが、これは私の教職員への気持ちである。
・ 事務職員は本当に有給が取れない。可哀想で仕方がないから今一人臨時職員を採用するかどうか検討中だ。生徒数も増え、教室や多聞もあり「てんてこ舞い」の忙しさである。しかし人を増やしても結局仕事をする人の意識が大事であり。「仕事のたな卸し」をしないと「仕事というのは増えるばっかり」である。
・ 二人の女性事務職員を交互に月度1~2回土曜日曜の連休とするよう配慮したが果たして結果はどうなったのであろうか。しかし考えてもみよ。年間183日しか出勤していなかった時代から280日の出勤日と「正常化」した。「100日仕事をする日が増えた」のである。夏休みは生徒の休みで先生の夏休みではない。
・ これでもってタイトだ、忙しいというのは今ひとつ理解できない面もある。よしんば認めて考えてみると、それは間違いなく「付加価値が上がって」何らかの形で「生徒のため」と「校務運営」に「業務密度が上がっている」ということではないのか。また生徒数は500人近く増えている。「これは高校4年生分まで作業量」があるということなのか。
・ 教職員は確かに忙しそうに走りまわってくれている。これは間違いない。ありがたいと思っている。とにかく勤務日が増えて尚且つ忙しいというのは必ずしも悲観的に厭世的に言う話ではなくて自慢して良いのではないか。そして「工夫を凝らし、仕事を合理化」することだと思う。昨夜の「ブログ学生証のICカード化」などがその例である。私はポイントは「仕事の平準化」だと思っている。
・ 仕事もせずに「早く帰ろう、早く帰ろう」、締め切りが近くなって「大変、大変」では上手くは行かない。勤務日が増えたことを嘆いているベテランが居るやに聞いているが増えたのではなくて「普通に戻った」だけのことである。「正常化」させただけのことである。
・ 誤解して貰っては困るのである。毎月17日が意味のない休み、月に一度土日の連休、試験前休、試験休みなどの復活などは絶対に有り得ないのである。「意味のない休業、他の私立との比較で説明出来ない休業などがあれば生徒募集や授業料の値上げなど言い出せるものではない」。