2009年3月27日金曜日

3月27日(金)多聞での理事会

・ 朝7時に多聞で「学習合宿中」の進路指導部長に電話を入れた。昨夜の寒さから生徒の状況を確認するためだ。「全然、問題ありません。生徒は皆喜んでいます。何か3段ベッドは夜行寝台列車みたいで大人気です。」と返って来た。でも二つほどベッドの手すりを生徒が壊しましたがと言っていた。
・ 夕食も豪華で味も良くて皆満足でした。風呂も問題ありませんでした。今7時で生徒は朝食に起きてきています。とにかく「雰囲気が大変良いです」と返ってきたので一安心であった。「リゾート地にいるような感覚」なのだろう。
・ 朝食のご飯を炊いてくれる弁当屋さんは4時30分には来てお米を洗っておられましたという。とにかく100人を超える人数の朝昼晩3食のおかず作りは大変な作業で河内長野の弁当屋さんは兄弟親戚寄せ集めて「戦争状態」だという。もう1社早急に探さないといけない。1社だけでは今後1年無理だと思う。
・ 今日の理事会評議員会では生徒には制服を着せておきましょうかと言うので「必要ない。自由服で良い」と私は言った。多聞で制服を着させる必要はない。しかし今回の多聞開設にこの進路指導部長と副部長は大変良く頑張ってくれた。

・ 今朝の朝日は1面トップにかなり大きく「定時制高志願急増」の見出しが躍っている。「不況・・・私学回避・雇用不安」「大阪や京都定員超え」ともある。朝日らしい視点の良さだ。今年の公立の志願状況は「腑に落ちない」ことばかりで一体全体受験者は「何処へ消えたのか」という疑問は多くの私学志願者の頭にあった。
・ 公立トップ校こそある程度の志願者を集めているがいわゆるしんどい学校が定員の2倍近く集めてそこを不合格になったら「高校に行かないか、定時制に行くと言う構図」が今回の記事で明瞭に見えてきた。
・ やはり巷間言われていたように「公立2ランクダウン受験」で公立合格を間違いないものにして、万が一そこを落ちれば「高校に行かない」グループと「定時制に行く」グループに分かれたのが実態なのだと思えるようになった。
・ 「私学に受かったけれど経済的に苦しく辞退した。公立の全日制に落ちて定時制を受けに来た」「働こうと思ったけれど親は高校は行って欲しいと泣かれて定時制に受験した」などとの生生しい記事内容がある。
・ 大阪府内の定時制19校21学科で募集人員571名に対して756人が志願し「倍率は1.32倍で昨年が0.42倍」だったことからすれば桁違いの大きさだ。この傾向は京都や神奈川などにもあり間違いなく家庭の経済問題が背景にあるとしている。
・ 私学にとっても大変な憂慮すべき事態の到来でますます「私学の淘汰」が進むだろう。近隣の学校でも今年は「戻り」が大幅に落ちて「定員割れ」しているとの情報が塾から入ってきた。本校は「定員オーバー」だから一安心であるが「先行き油断」は出来ない。
・ 偏差値レベルで比較的低位である私立学校は大幅な戻りがあったと専らのうわさだ。また有力な進学私立も戻りが大きかったという。これらのことは今回大阪で起きている「公立、私立への進学模様」が完全に変わりつつあるという我々の想定を確信あるものにしている。今回の朝日の記事は完全にそれを裏付けている。結局は「中途半端が駄目」だということである。

・ さて「多聞尚学館で開く初めての理事会評議員会」であった。こういう機会でもなければここで理事会を開くなどそんなにある訳がない。私は「開館式」を前にして最初に理事会をここでどうしてもしたかったのである。だから突貫工事で急いだのである。
・ 今日は「内輪の内覧会」もかねている。名誉理事長や理事職務代理に「門塀の表札や校章」のお披露目をしていただきたかったからである。そのためこれらには白い布をかけ、形通りのテープカットであったが、それをお2人にやって貰いたかったのだ。
・ 本日の議題は重要案件が多く、「20年度補正予算案」、「21年度予算」、と「事業計画」を議論承認してもらう。そして「最終的に多聞尚学館の契約金額の承認議決」である。去る3月23日の村議会で最終承認され契約書が取り交わされた。本校から購入金額の振込みは4月2日である。
・ ここでは金額は書けないが「十分満足する金額」で我々の想定を下回った。だから幾分多く改造に回せたのである。本当に助かったのである。「まけて貰ったのではない」。土地を実測したら図面より小さかったから自ずと金額が下がったのである。私は本当に「運が強い」と思う。
・ 次の重要議題は「評議員、理事の改選」がそれぞれ1名あった。「寄附行為」にのっとりここは整然と進めていかねばならない。企業であれば「取締役の選任」であり、極めて厳然と手順が定められておりそれを逸脱した人事であれば監督官庁の大阪府が承認してくれないからだ。
・ 特記事項は当然のことながら「本年度の中学校、高等学校の募集状況分析」となる。私からは「厳しさ」を説明した。それに今回は「学校自己評価」を初めて報告した。又「来年度以降の教室手配と新校舎建設の手順」についても議論があった。
・ 正直言って資料は私が理事長になって以来万全以上のものを用意してきており、昔は決算書くらいしかなかったらしいが、とにかく「評議員と理事者には説明を尽くしている」と私は思っている。
・ しかし本校がここまで来れたのは名誉理事長や理事長職務代理はじめ理事や評議員の先生方のご支援の賜物であり、本当に私は感謝申し上げている。「金は出すが口は出さない」方式で「私に全面的に任せてくれた。」それだけに私も頑張ってきたのである。
・ 21年度は理事の入れ替わりもあり、「多聞尚学館の活用、関西大学さんとの連携」など大きな仕事が待っているだけに更に気を引き締めて頑張っていかねばならない。今日の理事会で執行部提案がすべて承認された。
・ 本年度の残った私の仕事は「管理職評価と来年度年俸の決定」である。「厳しく査定」していく。教員に対しては教員評価育成システムに則っての評価作業もそれぞれの管理職で始まっている。多聞から学校に帰って来た時刻は丁度19時と遅くなったが、充実した一日であった。