2009年5月9日土曜日

5月9日(土)その1:多聞激励訪問

・ 3日ぶりに快晴となった。急遽「多聞に激励訪問」に出かけることにした。今日も早くて6時30分には学校だ。朝のうちに相当仕事が捗る。開館以来の「学習合宿」にて指導してくれた「教員の指導手当て」を「今月分の給料に合算」して支払わねばならない。
・ 事務長よりの計算書を朝8時前から2人で検討した。「休みを犠牲」にして頑張ってくれた教師たちだから「報いてやりたい」が「先々のこと」も考え「長続き」させなければならない。結果はまあ「良いところではないか」。
・ 今までの「夏・冬・春のトップインテンシブセミナーの支払い例」があるのでそれを参考にして最終的に決めた。この間「延べ28名の先生方が入れ替わり立ち代わり」頑張ってくれた。今回の支払いで「最高額の先生はXXXXXX円」となる。最もこの先生の場合、すべて休日で2回参加してくれているからこのような数値になる。
・ 2番手は○○○○○○円、3番手はXXXXX円である。別にコンクールではないから順番など関係ないのだが、「木村流の考え方」を示す良い例だと思っている。「やった者が相当なものを受け取る」のだ。「やらない者は何も手にできない」と言う「極めてわかり易い理屈」だ。
・ 私が来る前は「手当など無い、サマースクール」と言うものだけがあった。一度付き合ったが、一目で「これはアカン!」と思った。習熟度別でもなければ「指導思想も指導体系」もなく、全員が参加の「形を変えた宿泊旅行みたいなもの」であった。
・ それ以来私はまず「冬季セミナー」、「春季セミナー」を企画し、最後には遂に「多聞尚学館」を手に入れて「週末スペシャル」を開講した。すべて「私の戦略通り」に運んだ。しかし「私が教えるわけではない」。しっかりと「生徒に向き合い指導して呉れる先生」が居ればこそ成り立つ「週スペ」であり、「頑張ってくれる教師に報いるのが私の仕事」だ。
・ 本校の生徒対象に限って「教員の学校以外の仕事」として「兼職兼業」を認めることにした。場外馬券売り場「WINZ」で駐車場のアルバイトをするわけではない。本校の生徒を対象の学力向上指導だ。初めてのケースだ。したがって「源泉徴収」をさせてもらい「所得税」として納税もしっかりして貰う。
・ 朝の6時から夜の24時まで頑張ってくれる先生に頭の下がる思いだ。XXXXXX円が高いか安いか議論はあろうが、ここまでだったら「支払える」。ちょっとした「お小遣い」にはなるのではないか。勿論「教員がこれを望んでいるのではない」。
・ 立派な教師は「お金のことを言わない」。言わないだけに私が気を使っているのだ。私学は民間企業である。祭日、休日に「朝から晩まで立ちぱなっし」で「生徒の面倒」を見てくれている教師へ「ただ働き」させるわけにはいかない。
・ 国道309号線を快適に学校車は走る。車の中は「青葉茂れる」のCDの曲が流れる。スピーカーが良いから耳に心地よい。「・・・とくとく帰れ、故郷へ・・・」のところは特に好きな部分である。故郷とは車で今向かっている「千早赤阪村」だ。ついついスピードが出る。
・ 今日の目的は高校1年生の理数科とⅠ類R-2クラスの学習合宿で昨夜より来ている。行って「檄を飛ばす」為と4月末に設置した「視聴覚設備の52インチのモニター」の状況、それに裏門の入口の回転ドアをどうするか設備改造の判断をするためである。
・ 学力優秀層なのでなんら行動面には問題はなく、皆目を輝かせて頑張っていた。「数学と英語の講義」だった。時間をそれぞれ5分ほど拝借して「激励」した。なんとその顔には「校長への感謝の気持ちみたいな」ものが溢れており終わった時には「大拍手」だった。私はこういうのには弱い。52インチのモニターもう一台買ってやろうかと思ったくらいだ。
・ 今朝は「千早神社の早朝参拝」をしたらしいが、「朝食のご飯が普通以上に要った」と付き添いの教師から報告を受けた。思わず笑ったが朝散歩がてらに神社にお参りすれば「頭も冴え」、「朝食は脳の働きに良い」からますます効果があがるのではないか。
・ 「おかずのバイキング方式」は教師からの提案で飛びついたのであるが「賄いの方」にも手間が省けて良いと評判なのだが、順番の先のグループが好きな者を沢山食べるので後のグループは野菜が少しとミソ汁位しか残っておらず大問題となったので今回から量も調整したがどうしても後のグループが割りを食うらしい。私は交互にしたら良いのではとアドバイスした。
・ お弁当屋さんの言うにはバイキングにしたら「ご飯」がドンドン出てお米がなくなるのが早いと言われていたが、確かに開館前にあれほど買っておいたお米はもう残り少なく、10キロ入りの「こしひかり」が又山ほど届いていたのである。
・ 私は週スペのカリキュラムと実績報告はすべて詳細に目を通し、改善するにやぶさかではない。「やってみて分かる」こともある。お風呂脱衣所の床も「スノコ」を敷いたので改善された。男子女子のリネンもそれぞれの部屋の近くに場所を設けたので格段に生徒の「ベッドメーキング時間」が短縮された。
・ 今までの報告で嬉しかったのは「中学生の英語研修」であった。何と言っても中学生はまだ子ども」の部分があるのだが皆一泊の学習合宿を気に入ってくれたみたいだ。「食欲も旺盛」で特に学習については「時間の経つのが非常に早い。50分あっという間」とのレポートであった。これは集中して学習が出来たことの表れだと思う。
・ 4月28日から29日で行われた「2回目の数学基礎特別講座(中学校復習講座)」について「完璧なレポート」をまとめてくれており、逆に「生徒の否定的な意見」まで整理してくれているのは大変良かった。これを熟読することで「学力とものごとの考え方の関連」が大変良く分かる。今後の参考になるデータだ。
・ 今「Ⅲ類についても多聞学習合宿」を考えてくれているが、「内容と教材」をしっかりと固めなければならない。それと多聞は高級ホテルなどではないし、家でお母さんが好物の温かい食事をタイミング良く出してくれる場所ではないということも教えておかねばなるまい。
・ Ⅲ類の講座は「複数の教員で対応」する必要があるかも知れない。一部の生徒には学校の授業と変わりなかったとの意見があったが、本人にはそのように感じたのだろう。また「しんどかった」というのが結構あった。「一日勉強したのは初めてで疲れた、疲れた」というのがあった。分かるような気がする。
・ 今日は「お風呂のお掃除をしてくれているお方」にもお礼のご挨拶をすることが出来た。なんと区長さんの奥様で、このお方は9年前までこの場所にあった、今は男子寝所に変わっている「元多聞幼稚園の園長さん」である。この方が一生懸命掃除をして頂いているのである。
・ 幼稚園の庭には大きな「キューイ」の木と「栗の木」がありこの開館式の前に樹木を剪定したのであるが、奥様が私に対して「先生、キューイも栗もびっくりするくらい実がなるのですよ、そしてとても美味しいのです」「昔は私は近隣の幼稚園に配るくらい取れてました。楽しみですね」と言われた。驚いた。
・ 私が庭に「桜の木を植えたいのですが」というと「さくらんぼの方がこの辺では良くなります。美味しいですよ」と言われたので早速「さくらんぼの苗木」を植えることとしたのである。8時45分に出発して10時45分には学校に戻って来られたから、本当に多聞は近い。