2009年5月13日水曜日

5月13日(水)中学校の修学旅行

・ 「高校の修学旅行」では突然の悪魔、「新型インフルエンザ」で酷い目にあったが、何とか「浪速中学校の修学旅行」は「行けそう」であり、「ホッ」としている。生徒が「修学旅行のしおり」を持ってきてくれた。昨年は同行して屋久島縄文杉トライの「無念の撤退」はまだ記憶に新しいが今年は「成功を祈ってやりたい」。
・ 5月25日から28日までの3泊4日で、今年からは私の強い希望で「カヌーの川下り」は中止して貰った。「あれは危ない」。何時か大事故が起きると直感した。川幅が広くて流れも速い大川を遊ばせているのだ。見た時に体が震えたのである。
・ その代わり「種子島」を入れて貰った。屋久島とは目の鼻の先にあり、「鉄砲記念館」とかもある。フェリーで行ったり、来たりで良いのではないか。本当は私も付いて行きたいがこの時期仕事が立て込んでいて無理だから来年を狙う。25日には伊丹空港に「見送り」に行ってやろう。
・ 私は中学校の修学旅行の中身は「完成度がかなり高い」と評価している。まず飛行機で鹿児島に降りたったら「知覧特攻平和会館」の見学である。これが「素晴らしくて断然良いのだ。」生徒に「戦争と平和」を考えてもらうのにこれ以上は無い教材である。今後ともこれだけは絶対に外せない。
・ 次は今年からの新しい企画、前述した「種子島」だ。「宇宙科学技術館」要はロケット打上げ基地「種子島宇宙センター」を見学して船は西之表港から屋久島安房港に入る。翌朝4時半起床で「世界遺産の屋久島登山」だ。実に雰囲気が良いのだ。
・ 今年は「初めて男女共学の修学旅行」となる。従って細かいところで気を使ったスケジュールである。縄文杉登山は女生徒の体力では少し厳しいかとも考えて教員は「オルタナティブ」を用意してくれている。
・ 即ち縄文杉登山と比較的楽な「もののけ姫」トレッキングコースだ。女生徒24名のうち11名が縄文杉、13名がもののけ姫コース選択と聞いている。最初の共学部隊でクラス数も2クラス65名、にぎやかな修学旅行になるだろう。「行きたいなー。」
・ 主担は理科のK先生で、「仏僧みたいな」感じのする先生でしっかりとやってくれるだろう。物をいう時に「目をつぶる癖がある」が今回は常に目を見開いていて貰わないといけない。この先生と担任のK先生に下見に行って貰った。
・ 以上に管理職と2人の常勤講師の先生が付く。「生徒65名に教員数が4名」だから一人当たり15名の生徒となる。十分だと思う。これでトラブル無く帰ってきて欲しい。屋久島や種子島は「新型インフルエンザ」は大丈夫と思うが副校長は「あそこは外国人が旅行で多いから不安」と言うので、「それではもう何処にも行けないではないか」という朝会での会話になった。

・ 私は今朝の朝会でも強調したのだ。浪速中学は浪速高校と「精神的には分離独立」して「自立して頑張るように」と。どうも中学校は高校の陰に隠れて「はっきりしなかった」が、学校改革で「今、浪速中学校は注目」され、「実績」も上がってきている。
・ クラス数は3クラスで120名、偏差値も「うなぎ登り」でありこの6月には関西大学と連携調印し「関西大学連携浪速中学校」とする。私は言ったのだ。「誇りと気位」を持って「質を高めよ」と。
・ それもこれも「教員間の渡り」をなくしてきたからだ。確かに中学もOK、高校でも教えられると言うのは一見便利なようだが、そのためにお互いが制約を受けるようでは「生徒の為にならない」。
・ 試験期間などは今まで高校の時期と合わせる必要があったが、「関係ない」。「独自のスケジュール」でやれば良い。中学1年も2年でも「評定」をしないでどうする。「遊び」ではない。教育の結果をしっかりと評価していかねば何時までたっても独り立ちは出来ないし外部から普通とは見られないだろう。
・ とにかく中学校は「旧弊に汚染」されてきた。人事は固定され、特定のグループに所属する教員が相対的に多く、そのリーダーは前もその前も何時も中学の教員から出ていた。 だから朝読書なども誰もしようとはしなかった。思い出しても腹が立ってくる。
・ 最も中学自体の実力も弱く生徒数も少なく、経営的には大きく浪速の「脚を引っ張っていた」のは事実だが、いまや時代は大きく変わった。「大変貌」である。「この勢い」をなくしてはいけない。だから朝読書事件の時は厳しく対応したのである。
・ 象徴的な事件が最近あった。校務運営委員会で中学の教務部長が高校の教務部長の横に一人ぽつねんと席を有していたので、「高校の中に居るな、中学の方へ行け」と席を替わるように言っておいたのだが、そのままだったから、これをその場で中学校側に席を変えたのである。「中学校から離れるなって!」ね。
・ 公立中学校の現役教員を2名「採用してすぐ新1年生の担任」にし、「要職」に当て嵌めた。私の「期待の星」だ。でも今までも期待の星は多かったが、だんだんと色が褪せていった。今度は大丈夫かと不安な気持ちもいささかある。
・ このようにして「中学校教員団の顔ぶれ」も徐々に変わってきた。今後とも中学には向かないと思ったら「ドンドン替えて行く」積りだ。高校教育に比べて中学教育は別の意味でも難しいところがある。「気配り、心配り」は絶対的に必要で「保護者からの信頼」は絶対に必要だ。保護者から陰でクレームを受けるようでは駄目だ。 まさに中学校は「面倒見の良さ」が問われる。
・ それに「まとまり」が重要だ。「セクト的な行動を取る教員は排除」する。特定のグループに入りその考え方が身についている先生も代わって貰う。「中学はまず生徒対応第一」だ。 中学は教員全員が学年を超え、クラスを超えて「一致協力・手弁当の精神」が必要である。まとめ役は英語のN教諭だ。この先生を私は人物だと評価している。今中学で「水を得た魚」のように「陰日なたなく」動いていてくれる。私の信頼は厚い。この先生が「中学のセンター教員」である。
・ 「鬼の生指で睨みの存在」である国語のN教諭、「ねっちりどっちりタイプ」の英語K教諭、「飄々としたサッカー少年の面影残る」数学のY教諭、「優しさ溢れる癒し系感じ」の英語のN教諭が専任グループだ。KもYもNもすべて私が専任に採用した先生だ。彼らは私に「恩義」がある筈だ。今何処に簡単に専任に採用してくれる私立高校があるというのか。「恩義を仕事で返せ」。
・ 常勤講師は担任に当て嵌めている「イケメン数学」のI講師、「外部の呑んだくれにも一歩も引かない度胸ある」理科の女性N講師、それに体育科で2名の女性講師を有している。今私はじっと常勤講師の先生を観察している。
・ 家庭訪問、保護者懇談、外部模試、運動会、金剛山耐寒行事、文化祭、芸術鑑賞会なども独自で企画すれば良いのではないか。特に芸術鑑賞会は高校に比べて人数も少ないから「融通性」は高いのではないか。文楽劇場、歌舞伎座、サントリーホールなど色々なところに出かけることが出来る筈だ。
・ 副校長に言ったのだ。近いうちに教務部長を連れて「関西大学第一中学校を訪問」して勉強してくるようにと。「関大グループ入り」するのだ。親戚になる。ご挨拶に行って来いという感覚である。こういう「発想」がすぐ出てくるようにならないといけない。「センスだ、センスだ。」センスのない者は何をやっても駄目だ。「センスは研ける」のだ。「センスを磨け」。