2009年7月15日水曜日

7月15日(水)歩く広告塔になれ




・ 7月11日に「22年度入学生募集に向けた第一回目の中学校入試説明会」があった。この「重要な学校行事」というか「経営活動」の「反響と分析」を私なりにしてみよう。「こういう作業が大切」なのである。
・ 従来の教職員はこういうものは「学校行事」と捉えているだけであるが、私は違う。これは極めて重要な「経営行動」なのである。「経営戦略」に裏づけされた日々の積み重ねの「集約」が7月11日に表れるのである。「何名の保護者が来校して頂けるのか」その一点に「学校のすべて」が現れるのである。
・ これらは入試広報室の仕事だけではない。明確に言えばすべての本校の関係者である、教職員はもとより「現役の生徒」も含まれる。「在校生の姿は大きな影響」を与える。その保護者は「尚更」である。
・ 在校生の保護者が「浪速は良いわよ、素晴らしい。大満足!」とでも言って頂けたら、その声は入試広報室長の声なんかの数倍も効果は大きい。卒業生もその保護者もだ。すべてが「連続し関係している」のである。
・ 13日月曜日の朝一番に入試広報室長と副室長を部屋に呼び、まとまった「保護者アンケートの結果」について詳細報告を受けた。そしてその場で「今後の作戦」をどうするのか「トップと実務部隊のすり合わせ」をしなければならない。こういう「仕事の感覚」が大切である。
・ 正直な思いは先のブログにも書いたように、早いものでこれがくると「ああ、遂にこの季節がやってきたな」と思う。これから来年春までの「長丁場」となって「戦いの日々」は続いていくことになる。以上のような表現の中に私の「心象風景」が現れている。まあ「やる気と不安のごちゃ混ぜ五目御飯」の感じだな。
・ 今年は「歴史的な転換点」で「関西大学連携校となった最初の募集活動」である。「関大コース」と「特進コース」に分かれ、関大コースは「中高一貫」とした。「授業料はどちらも同じ」である。せっかく「立派な入れ物」は作ったが肝心の生徒が来てくれなければ何もならない。
・ まず「本日の説明会はどのような方法でお知りになりましたか?」という問いに対しては例年通りであるが圧倒的に「ホームページ」と「」と分析される。次に「知人から」とその次に「本校保護者から」が来る。
・ 以上のことから分かる事は「私立学校に行かせたいと考えている保護者」は「相当に研究」しているということである。「新聞広告」とか「ちらし」の比率は段々と少なくなってきており今年は特に顕著である。スパーの安売りチラシみたいには行かないのである。
・ ここに「学校広報と塾の重要性」が分かる。今、広報情報委員会は「新しいホームページ」に向けて検討中であるが私は「大いに期待」している。先ほど委員長にも言ったところだ。「世間をあっと言わせるようなものを作って欲しい」と。
・ 次の問いは「説明会で印象に残っていることを書いてください」であるが、これは少し付記しなければならない。「個人の自慢話」と受け取られてはいけないからだ。自分が自分のことを書くのははばかられるがこれは「校長日記」だから自分のことを書いても許されると思って正直に書くと以下のようなことになろう。
・ 「校長のブログ」「校長の熱意ある説明」「校長の熱のこもったお話」「校長先生の印象」「校長先生のメリハリ」「校長先生の説得力」「「校長先生のパワフルさ」「校長先生の迫力」「校長先生の明確な方針」「学校長の言葉」「校長先生の企業人マインド」「校長先生の・・・」等々のオンパレードである。
・ 私は「熱意」と「誠意」と「責任」を持ってご説明した。「必死なのである。」胸のうちを正直にお話した。急遽3人の先生を壇上に呼び集め、彼らを紹介しながら「素晴らしい先生の集まり」をPRした。それらが「一言一句」保護者に伝わっているのである。
・ 通常トップは冒頭に「通りいっぺんの挨拶」をして「お仕舞い」であるが、私は違う。数多く結婚式の仲人をしてきたが「新郎新婦を売り込む」事には慣れているのだ。「正直にありのままに」本校の良い点を売り込むことが「私の仕事」である。
・ 今日、政治の世界も企業社会も「トップの声」が極めて重要である。麻生総理の悲劇は「トップの声が伝わらない」からである。大阪府の橋下という若い知事は行政経験が全くなくとも「知事の声が大阪府を変えつつある」のである。
・ 言葉で言えば「面倒を見る学校」「面倒見の良い学校」「いじめは徹底的に追及」「しつけ教育」「今を生きる」「フレッシュな先生を揃えている」「クラブ活動」「多聞尚学館」「週末スペシャル」そしてもちろん「関西大学連携」が保護者の「胸に突き刺さっている」ことがアンケートから読める。
・ 私は過去2年間のデータを持っているのであるが今年の特徴は「先生方の熱意」とか「先生方のお人柄」「教員の意気込み」「先生方の活気」「先生方の一生懸命さ」とかがとても多くて私はとても嬉しく感じた。
・ また「在校生の挨拶や声が聞けて大変良かった」というのもあった。「校庭で見かける生徒さんの姿」。こういうにもあった。「学校の皆様が元気で明るくて感動しました」「クラブと勉強の両立が出来る環境に魅力」。
・ こういうのもあった。「母親がのっぴきならない用事で祖母が代理で参りましたが、校風、先生方、教育方針、すべてに好印象を受けました。受験は再来年になりますがそれまでにしっかりと勉強して自信を持って貴校を受験して欲しいと思います」とあった。私にはこの人が分かる。一番前でじっと私を見入っていた品の良いお方だった。
・ とにかく一生懸命誠実に取り組めば「応えは返ってくるもの」である。特に今回は「準備と教職員のプレゼンテーションが良かった」と私は思う。「データ」を出して「証拠を揃えて」説明することが重要で、そのことが「すべてを開示することで相手の胸に届く」のである。
・ 今後とも「謙虚に」「誠実に」「判って頂くための努力」を惜しんではならない。特に私立中学は不景気の中でも「公立の現状に見切りをつけて私立中学人気は底堅い」ものがあるだけに、競争は激しいのである。
・ 「関西大学連携浪速中学校」は22年度に開校するだけに今年の成果が問われる。「関西大学連携校」として恥ずかしくない教育成果をあげ、恥ずかしくない入学者数を確保していこう。北部、南部の高校に昨年あったような「惨敗」といわれるようなことにならないようにしなければならない。
・ 繰り返すが、これは単に入試広報室だけのテーマではない。「学校全体の大きな課題」である。「一隅を照らす」という言葉があるが浪速に勤務する教職員は一人ひとりがそれぞれの持ち場での「歩く広告塔」と考え、頑張らねばならない。「飯の種」である。