2009年7月20日月曜日

7月20日(月)民主党マニフェスト




・ 朝日新聞の「スクープ」か、はたまた民主党からの「朝日だけへのリーク」か分からないが今朝の朝日の1面のトップ記事は「高校授業料の無償化」を持ってきている。他紙を入念にチェックしたがどこもそれらしき記事はなかった。
・ 記事内容そのものは前から民主党が言っていたものだが今回はそれをより具体化している。それにしても明日「衆議院は解散」し、8月30日は「総選挙」というこのタイミングにこの種の記事をトップ中のトップに持ってくる「朝日の編集方針」はどこにあるのだろう。そこが不思議だ。
・ 「全国の国公立高等学校の保護者に12万円を支給する」というもので実質授業料相当額であり、「授業料の無償化」である。「私立にも同額を支給する」と言うもので平均年収が500万年以下では24万円というからもし「これが実現したら」すごいことになる。
・ 前から民主党は教育問題を具体的に提案していたが15日の「民主党の明日の内閣」で正式に総選挙の「マニフェスト(政権公約」に盛り込むことを決めたもので4800億円程度の追加予算が必要であるがその財源めどは「無駄の排除」から捻出するとしている。これだけだからまだ安心は出来ない。
・ 民主党は「高速道路の無料化」「ガソリン税の暫定税率撤廃」とか様々な「目玉政策」を打ち出しているがまだ「財源の出所」については明らかにしていない、出来ないのであろうが「提案が具体的でスピード感」がある。ここが自民党と根本的に違う。財源などどうにでもなるものだ。
・ 教育に関して言えば「教員養成課程」は6年に延長、「教育実習」も今の2ないし3週間を1年に延長するとか、また公立の場合、「学校理事会制度」という恐らく学校評価システムに相当する機関の立ち上げもマニフェストにはある。
・ そして最終的には現在の対GNPで3.8%の教育への公的財源支出比率を他の先進国並みに「GNP5%にまで持ち上げる」と言うからこれらが実現すると「日本の教育は変わる」ことは間違いない。
・ ただ財源は軽く10兆円を超えそうだからこれをどうするかだが、そう簡単に行く話しでもあるまい。私は「なるようになる」と考えている。今はこの「意気込み」が大切だ。しかしどうして民主党からこのような提案が出てくるのか、自民党は何をしているのか。また朝日新聞だけが1面トップに掲載し他の新聞は何も書いていないのか。そこが私の気になるところである。
・ 良く知られているように民主党参議院の議員会長は輿石氏という人で名うての「日教組出身議員」である。従来から「教育に政治的中立はありえない」とはばからず公言する山梨教祖出身の闘士である。
・ 旧社会党系、旧民社党系と左派の一大勢力を抱え、連合参加の日教組や自治労など「労働組合の全面的支援を受ける民主党」が「正しいこと」をやる限りは国民は付いていくであろうが、現実に政権を担うことになったとき「財源確保」しながら、「左から右までの寄せ集まり部隊」で「ぶれず」にやっていけるのであろうか。
・ 目も当てられない「自民党の凋落」と「民主党への危うさ」を感じながら明日は衆議院が解散される。私立学校の教職員は「目を凝らして」各政党の公約を見なければならない。「凝視」だ。
・ しかし本当に「歴史の転換期」に生きていることを実感する。そういう時代に「現役で職を持ちながら」社会の働く一員として存在していることの「幸せ」を感じている。本校の教職員は「政権の行方」と「教育制度の転換」をじっくりと観察していかねばなるまい。

・ テレビを見ていたら例の「くいだおれ太郎」という人形が「道頓堀」に帰ってきたという。驚きだ。ようやく居なくなったと思ったらまた「舞い戻った」という。今度は「くいだおれ次郎」という弟を連れてだ。また「ミナミ」が暑苦しくなる。
・ 散歩コースなので夕方立ち寄ってみたが、人だかりで大変だった。「携帯で写真を撮るだけ」で誰も新しいレストランに入っている人などいなかった。あの人形の顔を見て「可愛いと思ひますか?!」何か独特の顔をしている。頼むから「戻ってくるな、くいだおれ太郎」。
・ テレビではなんと橋下知事と平松市長が並んで「太郎の再デビュー」に立ち会って出ていたが何が歓迎の言葉だ。ただ「自公の推薦で当選した知事と民主の推薦で当選した市長の勢いの差」がそれぞれのお顔に出ていたな。太郎は太郎でも「橋下知事は麻生太郎で平松市長はくいだおれ太郎」ということになるのか。
・ 平松市長は何か元気で、知事は首長連合も上手く行かなかったし、いま一つ勢いが無かったように見えた。「民主党推薦平松時代が来つつある」のかなと私はテレビの二人の顔をみて感じたのである。しかしあの平松市長のお顔はハンサムではあるが私の好きなタイプではない。知事のお顔の方が好きだね。市長、どこかくいだおれ太郎に似ていないか。