2009年8月24日月曜日

8月24日(月)日本ボーイスカウト大阪連盟60周年記念




・ 「無愛想なタクシー運転手」は困ったものだが、もう「うるさい」くらいあれこれ気を使って、客に話しかけてくるのにも「閉口」する。何時も私は「しゃべるのが仕事」みたいなところがあるが、それだけに一人車の中くらいは「耳も口も休めたい」と思って、現実にそのようにしている。ラジオも切って貰う。
・ 昨日日曜日だが公務があって昼過ぎにタクシーを使ったのだが、「どの道を使いましょうか」「エアコンはこの程度で良いでしょうか」「頂く料金には私どもの笑顔と態度が含まれて居ます」とか、「何かお気づきのことがあれば何でも言ってください」「ここで曲がりましょうか、次で曲がりましょうか」とか、とにかくうるさいのである。
・ タクシー業界でこの会社は有名である。昔企業時代にこの会社の会長さんを「社員研修会の講師」にお呼びしたことがある。当時運輸省に業界の規制緩和を求めて闘っていた新興のタクシー会社でこの会長さんは「時の人」であった。
・ 会長さんの講演が始まる時に我々は「きついお叱り」を受けたことがある。講演者を迎える態度ではないと言われるのだ。私が幹事役だったものだからこの時に叱責された記憶が今でも消えない。
・ 要はお呼びした講演者に対して迎える「態度がなっていない」と言われるのである。頼んで来て貰った方である。それなりの礼節があるだろう。「講演者を起立してお迎えし一同揃って礼をすべき」であると言われるのだ。「グーの音」もなかったが、その時私が「このお方にどのような印象を持ったのか」もう二十年近い昔のことで忘れてしまった。
・ 昨日もタクシーの中にはこの会社の発行する新聞があり、「自由におとり下さい」とあったが、自社の新聞を乗客に配らなくともと思ったのであるが好奇心旺盛なものだから、目を通した。しかしその論調は昔と全く変わっていない感じがした。
・ 到着したら運転手さんは運転席から助手席を「スルリッ」と抜けて外へ出てドアを開けて呉れるのだが、そこまでしなくても良いのにと思った。何か危ない感じがして気は休まらない。運転席から運転手は離れるべきではないと私は思う。人間は何時もと違う対応をされると何か「違和感」が残って落ち着かないのだ。

・ タクシーが着いたところは中ノ島の「中央公会堂」である。13時から「日本ボーイスカウト大阪連盟」の「60周年記念式典」が行われることになっており私はこれに出席するために行ったのである。
・ 本校において「浪速ボーイスカウト団」を結成した経緯については6月29日の校長日記に記した。団番号は165団である。大阪のスカウトたちの眼前で連盟長から中学校、高等学校それぞれの「団旗」が公会堂壇上で手渡されるために私は出かけたのである。
・ 式の冒頭に私は壇上中央にひとり立ち団旗を受け取る。そして「スピーチ」を求められた。私の後ろには「中学生と高校生がユニフォームをつけた正装」で並んでいる。そして会場の皆さんから大きな激励が贈られるのである。
・ しかしこの公会堂の「完成度の高さ」には驚く。ネオ・ルネッサンス様式と言われ、バロック的な壮大さとその豪華絢爛さには驚く。メインの1階2階吹き抜けの大ホールは「すごい」の一言である。
・ その昔は「中ノ島公会堂」と言われ今は大阪市中央公会堂である。昔企業時代の本社は淀屋橋にあり距離的には近いし、教育界に転じても3年に一度位来ることはあってもこのように壇上中央に立つのは「生まれて初めて」であった。
・ 向かった席には例のボーイスカウトの制服を着たスカウトたちが居並んでおり、このような挨拶の機会は慣れているといっても昨日の私はいささか上がったのである。壇上と椅子席の高低差は大きく、下からただ一点、私をめがけた視線は照明の強さとあいまってすごいものがあった。
・ 私は式典の最中も挨拶の終わった後で会場の席についた後でも、落ち着かず「何で自分はここにいるのだろう」と不思議な感覚がしていたのである。まさか「この私がボーイスカウト連盟」に加入して大勢のスカウトの前で「ご挨拶する仕儀」になろうとは夢にも思わなかったからである。
・ 本校のスカウト団の担当である教諭は私にも例の「ユニフォーム」を着たらどうかと勧めてくれたが、何か「照れくさくて」とても出来ないから普通のスーツ姿で行ったのだが会場には年齢差に関わらず皆さんユニフォーム姿が決まっている。
・ 赤や緑のベレー帽をかぶり、ワッペンを上着につけて肩口にバンドがついている上着と首には「ネッカチーフ」を巻いて出るにはまだ心の準備が出来ていない。今までは個人的にまったく「ボーイスカウト活動」から遠いところにいると思っていただけに「感覚がとにかく変」なのである。
・ 式が終わった後、バスで新阪急ホテルに移動して「レセプション」となった。メイインテーブルが与えられた。お酒も出るお祝いの会というか懇親会であり、大会場が満員の盛況で議員諸侯も来られておりずいぶんと顔なじみの先生方も多くおられたのである。
・ 大阪連盟の連盟長は元松下電器の谷井昭雄社長会長で現在でも特別顧問であられる「大物」だがわざわざ私のところに足を運んでくださり、お話が弾んだのである。それと言うのも連盟長は現在北摂の某私立高校の理事長をされておられ、その関係から「浪速改革」のことを詳しく知っておられたのである。さあ30分も二人で「私立学校経営の話し」に盛り上がったであろうか。
・ 浪速ボースカウトについては支援を強化し今後とも頑張っていこうと昨日同行してくれた奉仕委員会のY教諭とも話し合ったのである。生徒たちや3人の先生のユニフォーム姿が「格好良かった」ので自分も作るかなーと帰る頃には思い始めたのである。