2009年8月26日水曜日

8月26日(水)その1:新学期の始動


・ 朝一、に二人の教諭が報告に来てくれた。「免許更新の研修会」を終えてきた報告である。私は「職務専念義務の免除」措置を与えて行って貰ったものだ。「研修会の費用」までは学校は支払えない「個人が保有する資格」であり、個人でメンテナンスしてもらわねばならない。
・ 私は言ったのである。若し民主党が政権を取れば「免許更新制度は廃止」と公約にあるから、「残念だったね」と。これには一同「大笑い」となった。今回で殆どの対象教員が研修を終えたことになるが本当に民主党はこの制度を廃止するのだろうか。

・ 「新型インフルエンザのへの対応」は一応考えられる手配は終えた。始業式は31日であるが「実質的に学校は始まっており」、講習などは午前中4限行われている。「中学生は正規の授業」が始まっている。
・ 昨日は高校1年生3クラスの「多聞尚学館での学習合宿」が始まった。今のところ新型の話は聞かない。バスの出発を見送ったが120名と言うのはすごい数だということを実感する。生徒もすでに経験済みなので手馴れたものである。
・ しかし私はある「光景」を忘れることが出来ない。出発前に共に見送っていた副校長がバス1号車のほうから何かビニールに入れたものを持ってきているのだ。「何か?」と聞くと生徒が今しがた「吐いた」ものだと言う。それを淡々とトイレの方に副校長は持って行っているのだ。私は「静かな感動」を受けたのである。

・ 今朝は「千早赤阪村」の松本村長と打ち合わせがあって8時30分には学校を出発した。村長は先に河内長野市との合併問題が頓挫したので「どのようにしておられるのであろうか」と心配していたがお元気であったので一安心である。
・ 「重要なテーマ」について議論をした。副村長も同席された。会談の中身については書けないが、帰り際に「多聞尚学館の地元の評判が大変良い」と言われた。これは大変嬉しいことであった。

・ 村役場を後にして多聞尚学館に立ち寄り生徒たちを「激励」した。役場から更に勾配を上って車で15分程度のところにある。訪問のもう一つの目的は昨日、補修が終わった「大正時代から歴代使われてきた校長の机」を多聞の応接室に仮に納めたのをチェックするためであった。
・ まったく同じものが二つあり一つは理事長用、一つは校長用である。釘一本、使っていない桜の木を使った「名品」とかで大切にしたい。傷んで「ぼろぼろ」であったが余裕のある今のうちにと思って補修したのだ。「新校舎建設」後は校長室に収まることになろう。誰が使うのか知らないが「生き返った机」を見て「喜んで」貰えるだろう。

・ 多聞では中学生が使う「農園」の様子も見た。大きな農園が完成していた。ここに「ジャガイモ」を種付けして「栽培体験」をさせるのである。収穫後は学校近くの「老人ホーム」に慰問としてプレゼントする行為がもう何年も継続されている。9月トップに種付けすると中学の教頭は言っていた。

・ 多聞ではさすがに夜、朝方は「冷える」ようになったという。予想とおりだ。冷房はなくとも千早赤阪村はしのげるが、冬季の寒さは我々の想像を超えるものがあるのだろう。「冬季対策」が必要である。

・ しばらくの間、講義の様子を3教室とも、観察したがさすがに「出来る子ばかり」で緊張感を持って講義を受けていた。今回は「数学、英語、国語の3教科」をそれぞれのクラスが徹底して「単元学習」するのである。
・ 国語は女性の常勤講師の先生が「古典」を教えてくれていたが「なかなか」上手い授業であった。「惹きこまれる感じ」で大変結構である。声も大きく、抑揚があり、時に「これは昨年のセンターに出てました」とか言いながら生徒の関心を引きつけている。
・ この先生、何時も頑張ってくれており、「副校長の評価も高い」先生である。大学は関西大学の新卒で「落ち研(落語研究会)の部長」だったという。異色のキャリアである。生徒の成績もぐっと上げてくれていると言う。私は落ち研だから話が上手いのかなと思ったりして。
・ ただこの先生、どういうわけか私を見るときに、何時も目を見開いて「びっくりしたお顔」をされるので管理職内では「びっくり先生」と言っているのだが、今日のお顔は普通であった。私の印象は完全に変わったのである。指導力はありそうだ。後「担任業務がどうか」だろうがこれなら「行ける」と思ったのである。