2009年10月3日土曜日

10月3日(土)オリンピック東京誘致敗れる!




・ 言うのも恥ずかしい、昔は良く「石原慎太郎に似てるね」と言われたものだ。最近はさすがに言われなくなったが、言われたときには「嬉しかった。」自分から「似てるだろう」と言うものなら「どこが?」と言われるから絶対に言わないが、嘘ではなくて似ていると言われたんだから。
・ 「誠に残念」とただ一言だけ言い残して車に乗り込む「石原慎太郎東京都知事」の背中が、丸く見えたね。強気一辺倒できた知事も今回の失敗に応えたのであろう。77歳だから「後期高齢者」に入るのだが、今までは外部に対してこのようにお年を感じさせるような場面はなかったのにと思う。
・ 観るほうの私も辛かった。「好きな人物」だけにその「落日」感じると余計に堪える。一方の橋下知事は乾坤一擲の「堺市長選」に大勝利して危機を回避した。元気を取り戻し、自信を持って「府庁移転」で闘っている。この対比が際立っているのだ。
・ 「デンマークコペンハーゲンからの配信映像」をみて私はそのように感じた。「2016年オリンピック東京誘致は無残にも敗退」した。これで名実共に「石原時代の終焉」だろう。大体「勝てる話」ではなかった筈だ。ちょっと冷静に考えればすぐに分かる話である。
・ 長男の伸晃氏は野党に転落し谷垣新総裁の下でも自民党の役職にはつけなかった。三男の宏高氏は衆議院選挙で落選し「ただの人」になってしまった。もともとただの人だ。次は「新銀行東京」を巡る疑惑で東京地検が動くかも知れない。
・ 都政の次の目玉であった「築地市場の移転問題」も民主党政権で「凍結」になるのではないか。「イイとこ全く無し」とはこのことだ。3期12年、あと1年の任期を残して石原都政は「レイムダック」状態になるのかなー。「墓場で弟の裕ちゃんが「兄貴、何をしてるんだ!」と泣いているかもしれない。
・ 大体9月19日の校長日記「石原慎太郎“日本よ”」でも書いたように真面目にオリンピックを誘致しようと考えていた国民はいた?そんなことは誰も本心では考えていなかったと思うよ。「大体北京で前回やって後で、アジアに連続で来ると思う?」
・ 案の定、南米初とのうたい込みで「ブラジルのリオ」に決まった。何回も行ったことがあるが「面白い場所」で楽しいラテンのオリンピックになるのではないか。日本からは多くの「ブラジル移民がおり、親日本の国」だ。
・ 日本は逆にリオを応援すべきだった。そうしていたら更に国と国との関係強化が進んだろうと思う。それが「国益」である。誘致することが国益とはならない。それを皇太子を担ぎ出すとか「とんでもない話」である。皇室の政治利用である。
・ 最後は鳩山総理まで出て行って「大恥をさらした」。民主党や今の政権与党は「東京誘致に反対決議」をしたではないか。それを当日にコペンハーゲンにあの「女王卑弥呼的な髪型」の夫人を引き連れて、乗り込んでも効果はなかった。
・ 東京五輪の売りは「環境五輪」ということらしいがIOCの役員からは「そんな大きな問題を言われても・・・IOCは国連ではない」といわれる始末である。鳩山総理は大失敗をした。絶対に行くべきではなかった。「私は行けません。政権発足後3週間、仕事が山のようにあります」といえばカッコ良かったのにと思う。
・ 日本では補正予算の組み換えで「子ども手当て」とかのばらまき予算の目標が立たず、作りかけのダムは中止するは、日本航空は経営破たんする一歩手前、中小企業はアップアップだというのに、総理が敗れると分かっている試合に「のこのこ」出かけて、留守にするなどとんでもない話である。日本で国政の陣頭指揮を執らねばならないだろう。
・ アメリカのオバマ大統領も大恥をさらした。夫人を引き連れて乗り込んだのは良いが、一回目の投票で早々と「落選」だからお笑い草である。大体あの尊大な「もったいぶったものいい」は反感こそ買い、好感度は最低ではないか。「アメリカ一国大国主義の終焉」をここでも垣間見えたのである。
・ 日本の応援団はシカゴに勝った、勝ったと喜んでいるが、「2番目に処刑」されて嬉しがっている連中にも呆れる。勝負は勝たねば何もならない。1番目に敗れようと2番目に敗れようとそんなことは関係ない。負けは負けである。
・ 私はテレビの実況中継を観ていたが日本の最初のプレゼンターは見たことも聞いたこともない15歳の「子どもが普段着で出てきて」びっくりした。結局は「誘致の顔」がいなかったということだろう。
・ それにQちゃんこと高橋尚子元選手とかハンマー投げの室伏選手とかシンクロの小谷さんとかオリンピック大好き人間ばかりで「思想思索」のタイプは一人もいなかった。環境五輪というなら別の作戦もあったのではないか。石原チームだけで「大騒ぎ」している感じがした。
・ しかし私は思うのだ。どうしてあそこまで「関係者は誘致に熱狂」するのだろうって?大体おかしいではないか。IOC側から「是非次は貴国のXX市でオリンピックを開催したいので何卒よろしくお願いします」が普通の姿ではないのか。
・ 「イヤー、まだ我が国は経済的に苦しく、考えて見ますがどうなるか分かりませんよ」「いや、そこを何とか貴国でやらせて頂きたくお願いいたします」と言うのがこういう場合の形だと思うのだが、私の考えは間違っているのだろうか。
・ 結局オリンピック誘致は「建物、乗り物、着る物、履く物、泊まるところ」などの「利権構造に繋がっている」のである。関係者にとっては「おいしい話」なのであろうが後はスポーツ好きな人だけの関心事に過ぎない。
・ 52年前に東京で素晴らしいオリンピックがあった。「何で又東京なの?」と私は素直に思うがなー。日本には東京しか都市はないのかと世界に人に思われるだけだ。やるなら「東京以外」ではないか。大阪京都奈良を抱える関西州もあれば、広島もある。
・ 鳩山さんがいうアジア共同体というなら福岡市だ。もういい加減「東京、東京」と言って呉れるな。私は最近天道よしみさんの「道頓堀人情」を歌いながら「負けたらあかんぜ、東京に」を口ずさんでいるのである。一方では「地方分権」を言いながら中央では好き勝手なことをしている。
・ 平松市長に言いたいね。民主党政権になったことだし、是非「2020大阪誘致」を考えたらどうですか。「再挑戦」です。リオも3回目で勝利しました。しかし2020年はその時は私は74歳。しかしまだ行ける年だろう。それまでは本校の理事長校長を辞めない。それでも今の石原知事の77歳よりは3歳も若いのである。