2009年12月22日火曜日

12月22日(火)2学期終業式











・ 先日来、高校1年生で「編転入」の話が出てきる。他府県の私学から本校に転入したいとの強い要望であり、高校教務部長が担当として先方の教務部長と単位取得状況や教育課程などの比較などをしているがどうも簡単な話ではなさそうである。それはその学校が2期制であるからである。
・ もう最近では「2学期制」の話など「とんと」聞かなくなった。教育雑誌や新聞記事にも全くと言って良いほど出てこない。本校では1年かけて「教員のタスクチーム」が詳細検討してくれて「本校には馴染まない」との結論を出した。私もそのように思っていたので「答申を受け入れた」のである。
・ 今日は2学期の終業式であった。これが2学期制であったなら「これに似た行事」はやるのだろうが終業式とは言えず、おそらく「全校集会」などの言葉を使って終業式みたいなものをやるのであろう。
・ 2学期制であれば「前期」「後期」と言うから後期の終了式は年が明けて何時ころにやるのであろうか。3年生の大学受験もあったりでタイミングを取るのが結構難しいかもしれない。3年生は一挙に「卒業式」となるのであろうか。
・ 日本は「四季の移ろい」が顕著な国でこれは人間の生活の営みとその「心情に大きな影響」があると思っている。師走になれば「ああ、これで今年も終える。来年こそ頑張らねば・・・」という風に普通は思う筈だ。
・ 夏は高温多湿であり集中力などにも影響があるから1学期の終業式の後に「夏休み」を持ってくる。そして9月から2学期という具合である。そして年が改まれば3学期の「ラストスパート」となる。言ってみれば「学校文化醸成の根本サイクル」なのである。
・ 日本の学校には季節とともに進行するという長い間の伝統があった。夏休みを挟んで長い前期が続くというのは「学習効果」という意味でも疑問符が付くかも知れない。1学期に学んだことなど夏休みで生徒はすべて忘れるかも知れない。
・ とにかく2学期制の最大の問題は「校内考査」のタイミングである。開き過ぎては試験範囲が広くなり生徒には負担だし短すぎては効果が薄れる。そのように考えると今の「3学期制はうまいこと出来ている」のである。「昔の人は偉い」。
・ 前の学校ではこのような考えも深まっていなく、当時の「府内トップ進学校」が2学期制を導入したり、50分授業を「45分授業の7こま」とか「65分授業の5こま」とか色々あって検討したことが懐かしい。あの学校は今はどのようにしているのだろうか。
・ 一こまの授業時間に関して言えばこれ又私の考えは「50分授業が丁度良い」と思う。確かに45分はこま数が増えるが,あわただしいし第一45分は短い。最後の5分が極めて重要であるとの認識である。65分は長いしこま数が少なくてやはり「頻度」とうのも大切である。
・ 生徒の粒が揃い、自己規制ができる生徒の比率が多いところは十分2学期制の意味はあるが、幅の広い学校や私立高校ではその意義が薄れていることも間違いない。大体2学期制議論は「授業時間数の増」を目的としたものであったが私学は当の昔にそのようなものはクリアしているからである。

・ それよりも「何で始業式や終業式の日は授業がないの?」が長い間の私の疑問であったが本日の終業式は午前中4こまの授業を終えてから終業式である。これは大変うれしいが、理由は「新型インフルエンザ」で授業がとんだことへの補充である。
・ 始業式や終業式に学校に来て式を済ませ大掃除をして帰らせるというのはもう「時代遅れ」という気がするのである。せめて午前中でも授業をするということが「公立や他の私学との差別化」だと私は思っているのである。こういう面が教員側から出てくるようになったら「〆たもの」である。学校は良くなっていくと思っているのである。

・ 「学校制服」の会社の部長さんが年末の挨拶に来てくれた。関心はもっぱら来年の本校入学者の数であり、確かに制服会社からすれば大変な問題だろうと思う。しかしこれだけは私にも答えられない。橋下改革を批判していたのが面白かった。こういうところにも影響が出ているのである。

・ 終業式の後14:30から「今年最後の職員会議」であった。私はこういう時にも時間を大切に使いたい。来年度の予定を検討している部門から来年度は職員会議を月1回にしたいと言って来たので「それは駄目」とした。ネットだけの情報のやり取りだけでは問題である。やはり短くとも教職員が全員顔を揃えるということに意味があるのである。
・ 私は「16日の理事会の資料」をそのまま使って詳細に現状の経営課題について説明した。これがスタイルである。生の重要な数値がどんどん飛び交う説明である。完全な情報公開である。教職員が私の誠意を感じて貰えれば幸いである。特に「プロジェクトX」については年明けの「新春拝賀始業式」において内外に発表すると言明したのである。

・ 学校が終業式を終えても休みではない。冬季講習が28日まで続き、クラブの遠征試合や合宿など様々である。多聞尚学館での強化合宿もある。本校は28日が「仕事納め」の日となっている。入試広報室もまだまだ塾周りで走り回っている。
・ 運動クラブでちょっとした事件があり、「硬式テニス部は活動自粛」で清掃活動やミーティングなどをしていたが「頃合良し」と判断して「活動再開」を許可した。顧問の先生が大変喜んでいた。深々と頭を下げていた。生徒は「やりたくてやりたくて」うずうずしていたに違いない。

・ 夕刻「お願いすること」があって、「市立住吉商業高校」の校長先生を訪ねて学校を訪問した。歓待して頂いた。伝統ある商業高校であるが、一学年6クラスでもう男子生徒が数十人規模で200人以上が女生徒で何かと課題が多いとのお話であった。お互い校長の苦労は違わない。