2010年1月16日土曜日

1月16日(土)関大連携浪速中学校一次A入試
















・ 「関大連携浪速中学校一次A試験」が予定通り始まった。順調である。受験生一人だけが欠席となった。しっかりした生徒で学校まで来たがインフルエンザで38度の熱があるとのことで保護者と相談し2次試験に回って貰うこととしたそうだ。しかし「根性がある」。こういった生徒は是非入学して貰いたいものだ。
・ 早い教職員は7時30分には学校に来て最終準備に入ってくれた。8時40分から国語の試験が開始された。今回から国語、算数、理科、社会の「4科目受験」となった。今年から始めたものである。「レベルを上げた」のである。しかし「受験生には負担」となったかも知れない。来年の課題である。
・ 「筆答試験」の終了が12時10分でそれからが大変な作業になる。勿論中学の教員だけでは手が足りないため高校からも応援を頼んでいるが高校は本日「大学入試センター試験」があるのでそちらにも教員をまわしているから余裕は無い。
・ 加えて高校1年生と2年生は午前中授業をしている。私はこういうスタイルを評価する。学校はすぐ「授業なし」とかするがそれではいけない。高校1年生と2年生には関係ない話だから「通常通り授業をする姿勢」が重要である。ようやくこのような学校になってきたのである。
・ 今年の本校のセンターの会場は近畿大学である。そちらのほうは無事に会場に入ったとのことで一安心である。「新型インフルエンザ」を気にしていたのである。ここ3年間でセンター受験者が膨れ上がった。「良い傾向」である。進学校になった証左である。
・ 中学入学試験での私の出番は16時であった。「管理職会議」が設定され「合否判定原案」が説明される。その後正式な「合否判定会議」となりそこで決定されたら「合格通知書封入作業」「明日の10時に張り出す合否結果掲示板表示」の作成に入るのである。全てがマニュアル通りにきちっと進められた。
・ 私の大きな判断は「合格ラインの線引き」である。勿論基準はあるが明日の一次B試験の受験者の数と戻りの数を読まねばならない。一般のお方は想像できないだろうが極めて「脈動する」プロセスなのである。
・ 一次A試験の最中にも明日のB受験の願書の提出があるのである。12時まで受付としていたが、「少し遅れるが今から願書を出しに参るから受理して欲しい」と午後になっても電話があるのである。
・ 子を持つ親は「我が子可愛さ」で一次Bの学校選択に迷いに迷っているのである。「強めに行くか、安全パイとするか」いずれにしても昨日の私立中学の志願状況を見ながら「塾の先生」と相談して決めるのである。
・ 本校は一次B志願者を含めると昨年の応募者を超えた。問題はこの一次Bの応募者から何名の生徒が実際に受験に来るか、来た生徒のうちから実際何名の生徒が「入学金を支払って入学手続き」をしてくれるか、ここ二日が山なのである。
・ 学校としては「合格通知」を発送し、その後何時入学金を振り込んでくれるかが勝負である。それを見ながら「クラス編成」をすることになる。中学校のクラス編成は35人から40人を一クラスとしているから丁度上手くこの範囲に入って手続き完了となれば最も効率が良いのだが、そうは上手くはいかないのである。
・ 本当に高校入試に比べて中学入試は「ビビッド」で面白く興奮するのである。「このような面白さ」は企業には無い。公立中学ではこういうことは全く無い。校区内の小学6年生が全てその指定の中学校に幾ら生徒が居ようが行けるのであるが私立中学はそうはならない。
・ 「 私立中学の入試システムは本当にチャレンジング」なのである。大体学区など無いし、偏差値、学校の特色で保護者は選択する。それも一次A,一次B,二次と大体3回に分かれて各私立中学が応募を募るから複雑で読めないところが面白いのである。

・ 朝一番に事務長補佐から報告があった。昨日出発した「週末スペシャル」で多聞に行った1年生理数科とⅠ類R-1のクラスは昨夜風呂に入れなかったと報告があった。「凍結して浴場の蛇口が破裂・破断」したいう。
・ この報告を聞いて私は「ハーッ」と思ったのである。先週は二日ほど冷え切った日があり昨夜も風があって「凍結」したのだと思う。今夜も「危ない」し、二日も風呂に入れない生徒が可哀想であり、気になって急遽多聞尚学館に赴いた。
・ 私なら風呂が壊れておれば「バンザイ、風呂に入らなくて済む」と思うが副校長は最近の高校生は「風呂好き」で食事の無いより風呂の無いほうが困ると言っていた。「そんなものかな」と思ったのである。
・ 学習合宿の付き添いの先生によれば到着した時は「泉水」みたいに水が吹き出しており、かろうじて女性用はシャワーが一つOKで湯船には湯が入れられたが男子用は全滅であったという。
・ 私は現地から水道業者や多聞の改造の現地業者を呼んで対応策を決めたのである。後で付け足した設備に問題があり元もとの校舎の水周りには全く問題が無いため、「冬季の凍結対策が不十分」であったことは間違いない。それにしても「金剛山の麓」の夜の厳しさは尋常ではない。
・ グラウンドは一面雪に覆われていた。勉強する部屋は「ポカポカ」と暖かいが外に出ると大変らしい。バスから降りて尚学館まで歩く途中に急勾配の坂道があるが、朝は道が凍結していて、そこを歩くのも「一苦労」だと先生が言っていた。
・ そのため朝の5時に朝食準備でくる給食業者さんは1月2月は朝は「パンと飲み物と温かいスープ」にして、ご飯は昼食からの準備にして欲しいと事務長補佐に頼んでいるらしい。しかし朝に御飯がないのはどうかと思うがなー。
・ 付き添いの先生に聞いたら「調理パン」をどちらかと言うと生徒は好んで全く問題はないと言う。これも私の感覚ではないのだが河内長野から朝5時ごろ坂道を登って多聞尚学館に来るのは「命がけ」といわれたら、考えざるを得ないのか。
・ 多聞で時間を取ったため、昼食は多聞で頂いた。牛丼であったが少し「お醤油辛かった」。しかし私は「おいしかったです。ご馳走様」と言って学校に戻り、合否判定会議に備えたのである。