2010年2月9日火曜日

2月9日(火)入試前日











・ 私は「幸せ者」である。本当に「教職員が良く仕事をしてくれる」。最も多くの受験生が明日来てくれるから「嬉しい」ことは間違いないことで、ある専任教諭が言うには数年前は志願者が少なかったから準備と言っても「アッ」という間に済んだらしい。正気言えば私学の場合、「飯の種」だから「力が入らない方がおかしい」のである。
・ 今日は明日からの「高校入試の準備」の日であった。授業は2コマ行い、その後は「学校上げて準備作業」である。本校はこの辺の作業の進め方については「極めて段取りよく、手際が良い感じ」で私は大変評価している。マニュアルを作った教務部長が優れているのである。
・ 授業終了後「生徒たちが教室の掃除、特に机や椅子を決められた数だけそれぞれの部屋に運び込む」のである。「生徒も覚悟」していると見え、文句も言わずに段取り良くやってくれているのが嬉しい。2限で授業終了だからこれまた嬉しくない訳がない。
・ 前の学校では生徒が掃除などしないのがこの学校の特色などと言って私は「へー、そんなものか、でもおかしいな」と思ったものだったがここは違う。こういうところも長い間の生徒指導の積み重ねなのだと思うし、行き届いたところである。
・ 昨年対比で言えば「受験者数が2466名から2598名」に増えたから当初は「体育館も視野」に入れていたが何とか「教室で対応」できた。体育館は暖房装置がなく好ましくなかっただけに私は「ホッ」としたのである。
・ 試験会場となる教室は特別教室を含めて全ての教室が充てられる。「去年が55教室で今年は57教室」で対応することとなった。もう限界である。単純計算でも一教室あたり46名入れないといけない。パンパンで教壇なども撤去する教室もあったと聞く。
・ 通常は40人未満だから不足する机と椅子を搬入することがまず作業となる。美術教室などは60名を入れるから一人机ではなくて「長テーブル」も手配しなければならない。不足のテーブルや机、椅子は「リース会社からレンタル」することになる。
・ 長テーブル400台、椅子が800個午前10時半くらいからトラックで一日かけて搬入される。問題は「トイレ」である。女生徒の受験者が1100名と多いのでまず校舎内のトイレは主として女性専用とし男子は校舎内一部と「仮設トイレ」を用意する。その数は10個である。
・ 「試験監督」「採点作業」がもっと大変でこの日のために教務部長は「風邪を引いて今週は休まないで下さい」と言っていた。本当にギリギリの人数だから一人でも欠けたら「やりくり」が大変なのである。試験は5科目だから終わるのは午後遅くだが明日は採点作業はしない。
・ 生徒の誘導や整理などには在校生を「補助員アルバイト」としてお願いしている。勿論「ただ働き」ではない。「弁当」を付けてそれなりのアルバイト料を支払う。その数も100人近い。明日と明後日については、教職員は一日中走り回ることになるので学校が「昼食と夕食の弁当」を用意する。
・ 今までは一日で済んでいたが昨年から「面接試験」も付与したので明後日も緊迫した日となる。目的は「学校行事への理解と校則遵守」の確認等である。微妙な問題なので「マニュアル」は整備され先週には「シミュレーション」も行って準備万端怠りはない。
・ 11日は世間一般は休日であるが本校は「振り替え勤務日」で業務がある。その分13日を振り替え休みとしている。従って11日、12日が採点作業となり、12日遅くに「合否判定会議」を計画している。
・ 13日には一部の関係教員が出勤して「ネットにおける合否の発表」を行う。これは公立中学校や塾関係者などから週末前に「極力早い段階での合否の結果を知りたいとの要望」を受けて昨年から始めたものである。
・ ところが昨年は「大変だった」。残っているデータによれば一日で本校のホームページの「トップページへのアクセス件数は6000件」を超えたのである。そんな数の受験生はいないのに6000件である。
・ これは想像であるが受験生がネット発表に備えて浪速のHPを閲覧して「事前準備訓練」をしたり、何回も閲覧したからに違いない。とにかく昨年は朝10時過ぎ、私が職員室に行った時に委員会の若手メンバーT教諭が言った言葉が忘れられないのだ。
・ 彼が言ったのはテレビ番組「ビートたけしの家庭の医学」でのたけしの物言い、「大変なことになっていますよ」である。10時にアップした瞬間、アクセス数は瞬時に1000件を超え電話が「りんりん」と鳴り始めたのである。
・ 元来は10時から11時30分までが中学校と塾関係、受験者には15時30分から16時30分と時間差にしたのだが「生徒は待てない」で朝から「そわそわ」し、中学校で授業中なのに無視してアクセスして来たに違いない。
・ 「留まる事なしに鳴りっぱなし」の電話の方は中学校や塾、保護者からの問い合わせが主体だった。「どうやったら見られるんでしょうか」とか、中には「ログインIDナンバーというのは一体全体、何なんですか」とか、こちらがびっくりするような質問など色々あったのである。
・ 保護者の方には「ああ、お母さんですか、子どもさんにIDナンバーとアクセスナンバーを紙に書いたもので渡していますから子どもさんに聞いてください」とかなんとか顔を真っ赤にして毎回毎回電話応対していた女性の常勤講師の先生がいた。
・ この広報情報委員会の女性の先生は「まさかまだ中学生が学校に携帯を持ち込んでいるとは思わなかった。橋下知事の方針で大阪の小中は携帯持込はないと思っていました」と言っていた。
・ 中学校も「携帯に気がとられるというなら持込禁止を徹底して欲しい」と幾分憤慨気味で言っていたのも忘れられないが、今年の13日は公立中学は休みなので中学校から叱られることはあるまい。しかしどういうことになるのか少しは心配である。
・ そして13日夕刻には正式に「合格通知書」が「郵送で発送」される。従って翌14日には文書で合否判定が受験生に届くことになる。あて先は中学校と受験者本人である。このように今週は緊張する週であるが、「教職員、気合が入っており」、やりきってくれるだろう。