2010年4月12日月曜日

4月12日(月)採用された9人の専任教諭







・ 今年4月1日付けで「専任教諭に採用された教員は9名」と本校始まって以来の大量採用であった。いずれも素晴らしい「資質を有した先生の卵?」であり、現時点では大いに満足している。
・ ただこれらの先生方以外に優秀な先生がいなかったわけではない。まだまだ「可能性を秘めている常勤講師の先生方は本校には多い」のである。今年どのような先生が本校の専任教諭に採用されたのか、その「バックグラウンド」を知ることは大変に興味あることである。
・ 一応は整理しておかねばならない。以下は全くの「順不同」の記述である。「」あるいは「」とあるのは「卒業した高等学校が公立なのか私立なのか」の区分である。又「部」とあるのは履歴書に記された「部活動指導」について、何らかの記述がある場合に部としている。
① 男性25歳 公 部 国立大学卒 理科  前職は府立高校教諭
② 男性34歳 私   私立大学卒 数学  本校常勤講師2年その前は私立常勤
③ 男性29歳 私 ? 国立大学(院)体育 本校非常勤・常勤3年の経験
④ 男性25歳 公   国立大学(院)英語 新卒で本校常勤講師2年
⑤ 男性29歳 私 部 私立大学卒 情報  常勤講師1年その前は私立の専任
⑥ 女性27歳 公 部 私立大学卒 国語  本校常勤講師2年その前は私立常勤
⑦ 女性23歳 私 部 私立大学  国語  新卒で本校常勤講師2年
⑧ 女性26歳 公   私立大学  理科   本校常勤2年その前は他の私立常勤
⑨ 女性23歳 私 部 国立大学  社会  新卒で本校常勤講師2年
・ 以上のように性別では「男性5に対して女性4」であるから「上手い具合」にバランスは取れている。これは少なからず私が意識した結果である。昨年は3名の専任採用で、3人とも男性であったから、いささか私は「男女比率」を気にしていたのである。
・ ①は特別対応であった。現役の府立高校の専任教諭であったから「横滑り」として本校での勤務経験なしに即刻専任採用としたが、正直「ひやひや」ものであった。これが先例とはならない。あくまで「人物本位」である。しかしまだ日数は経っていないが中々「評判が良い」ので私は大いに安心したのである。
・ ⑤は府内の「私立高校の専任の職を投げ打って」本校に来て、常勤講師から始めた稀有な存在の先生であった。普通は一旦得た専任の職を捨てて身分不安定な他校の常勤講師の職に就くだろうか。又この教員は「お人柄」と情報に関して「卓越した能力の片鱗を見せた」ことも1年で専任に採用された理由である。
・ 年齢区分では丁度「23歳から34歳まで良い展開」である。これは別に意識したわけではなく「結果」である。教科は英・数・国・理・社・体と「ぴったり」、バランスが取れている。これは幾分意識したと思う。国語だけ2名となっているのは国語科の専任教諭が少なくなってきており、「入試問題作成」などで支障をきたしてはならないと考えた上での特別措置であった。
・ 大学名については「何処の大学を卒業したのか」は「どうでも良いこと」と私は考えている。あくまで「現段階での実力」と「将来伸びるポテンシャルの高さ」を想定しているのである。ただ段々と国立大学卒が増えて来ている感じである。
・ 私立大学卒が5名居るが敢えて明らかにすれば、そのうち3名は関西大学卒である。これは今年から中学校が「関西大学連携浪速中学校」になったこととは全く無関係のことであり、「たまたま」であったということである。
・ 新卒が3名いるが3人とも「新卒後2年の常勤講師経験で専任に採用」されている。これも偶然で前例とはならない。ところで私は大学新卒と過年度卒は「意味合い」が違うと考えている。これは大きなポイントである。
・ 大学を卒業して直ぐ本校に職を求めるということは学校側としては「嬉しい名誉なこと」と受け止めているのである。新卒が就職を希望するという組織は一応「社会的公器として認知された職場」ということではないだろうか。
・ 他の私立高校を回り回って「やっとこさ」本校に辿り着いた常勤講師というわけではないが、常勤講師暦の長い、それも1年くらいで「クルクル」替わっておられる方については、採用する段階で我々は慎重になる。それは今までの「学習効果」であり、「何故だろう?」と思うのは当然の感覚である。要は過去痛い目にあっているからなのである。
・ 「学部卒か大学院修了かは考えたことはない」。どちらでも良いと思っている。民主党政権は今後の教員資格として大学院終了を要件とすると言っているみたいだが、「どうなんだろう」と思わないでもない。大学院卒だから良い教師になるというわけでもなかろう。
・ 「公立高校卒か私立高校卒か」際立った特徴は今回はなかった。一般的に考えれば私立高校を卒業した人は公立高校勤務よりも私立高校勤務を優先的に考えると思いそうだが果たしてどうなんだろうか。
・ しかし私立高校卒業の教員は「体験として私立高校を分かっている」ような気がする。しかし確信のデータはまだない。ただ私は「どのような高校を卒業されたか」は注意深く観ている。ある面大学名よりも重要な指標である。
・ 「部活動指導」については履歴書と本校での経験を加味して言えばやはり専任になっている人は「意思を表に出している」感じである。①はバスケット、⑤はサッカー、⑦は落語研究会であるが本校には落研はないから恐らく手持ち無沙汰だろう。
・ ⑥は日本バスケットボール協会の公認審判員の資格を有しているがご自身が名手であったかどうかは知らない。この先生には「茶道部の初代顧問」をやってもらいたくて現在特訓中であり、「この際、バスケは辞めたらどうだ」と聞いたら顔色を変えて「両方頑張りますから」と言っていた。
・ ⑧は今日知ったのだが高校時代からマネージャーを経験されており、本校に来ても「ラグビー」から離れられなくて何時も合宿に付き添って行っている。⑨の先生は①、③、⑤クラスと同等の専門家に近いレベルで「吹奏楽部の顧問」である。ご自身でサキソフォーンが吹け、「指揮」も出来る。現在吹奏楽部の顧問として実績を上げてくれている先生だ。
・ いずれにしても今年の9名の先生は「人間としての品格と今後のポテンシャル」を感じたから専任教諭として採用したのである。勿論教科指導力と生徒生活指導力をもっともっと高めて貰いたい。何回も書いているように「ポテンシャルの高さ」というのはそういうことである。「まだまだ伸びる可能性が高い」ということだ。
・ 自ら「驕ることなく謙虚に誠実に」、「生涯学習」を進め、本校の生徒の面倒を見て頂ける先生になってくれるという「期待感」が私の意思決定の基準である。そして最後の決め手は「礼儀・礼節」である。ここは「人間、社会人、組織人としての原点」であり、私は最重要視している。
・今日はこれらの先生方をご招待し「お祝いと激励会」を難波で行い大いに盛り上がったのである。大変愉快で今日の校務運営委員会での「いらいら」が吹っ飛んでしまった。