2010年5月30日日曜日

5月30日(日)中学1年生、多聞での授業参観














































・ 学校に立ち寄り用事を済ませて学校車で堺のグラウンドに向かった。昨日中に「浄明正直」の石版が碑石に埋め込まれていた。これで最終完成である。すばらしいものが出来上がり、嬉しい。
・ 建設会社の担当者と「足洗い場」と「手洗い場」の位置について現地を見ながらさまざまに検討し、最終的に決めた。いろいろと考えて見ると「知恵」が出てくるもので、今日決めた場所が「ベストポジション」だと思う。「現場で判断するのが一番」である。
・ これで来場者の「駐車場からのスタンド方面行きあるいは戻りのアクセス通路」が見事に確保された。今までのアイデアはとにかく難波高島屋のまん前に手洗い場を置くようなもので、加えて「道を塞ぐ」ものでどうしようもなかったが、ようやく解決を見たのである。
・ こういうところは正直言って民間企業人の「修羅場の経験」がものをいう。教員は生きてきた世界が狭いから「発想が豊かではない」。そこへ持ってきて建設会社の担当者も「流れ」に乗るから時に「見えなくなる」のである。今回もこのような事態が極めて多くあった。
・ グランドは「にがり」が撒かれ「最終的に完成」していた。土は固くなり、これで雑草も多くは生えなくなるであろう。本当は野球の内野は「黒土」にしてやりたかったが、これではサッカー部やラグビー部が迷惑を受ける。
・ ここは「多目的球場」であり、野球だけの専用球場ではないから仕方がない。将来ラグビーやサッカーの専用コートが持てるようにでもなればいくらでも変更はできる。又当初は「グランド全面に人工芝」を敷いて欲しいとの要望もあったがそれは現時点ではあまりにも「贅沢」というものである。まず住吉区の「本校のグランドの芝生化」が先であろう。誰でも判断できる話である。
・ 植木屋さんを呼んでおいたので早速「PTA寄贈の桜の植樹」について現地打ち合わせを行った。「グランドの防球ネット周囲をぐるりと取り囲むように桜の木を植える」。その数は36本という。小さな苗木で駄目でありある程度の大きさすなわち3メートル程度の樹を探してもらうこととした。
・ これらが数年で大きくなり花を咲かせるようになればここは「桜の名所」となるだろう。春の桜の季節にはここでPTAのさまざまな催しものでも出来るではないか。周辺が桜の樹が多いだけに植樹は桜でなければならなかったのである。
・ 今回はピッチャーのピッチング練習場、すなわち「ブルペン」が大変立派なものにあるであろう。ここだけは本格的なものである。高校野球はピッチャーの力によるところが大きい。「豪速球を投げるピッチャー」が1人欲しいとつくづく思う。

・ 堺グランドを9時30分に後にし、私は「千早赤阪村の多聞尚学館」に向かった。今日は「中学1年生の保護者の授業参観」をここ多聞で行う日なのであった。今年初めて企画したものである。今年から中学校は「関西大学連携浪速中学校」となった。
・ 次々と新しい試みを生徒のために行い「学力向上や生活規範の向上」を図っていかねばならない。今年から中学生は「ウィークデイ」で多聞での集中講義をやるようになった。ウィークデイというのは多聞が「週末スペシャル」でほぼ高校生の利用で100%埋まっているから中学生にまで回って来ないからである。
・ 私は中学の教頭に多聞尚学館の紹介をかねて一度多聞で「授業参観」を計画したらどうだと言っていたのだがそれがこのような早い段階で実施できる運びとなった。すばらしい。この「手際の良さ」は今年「高校からエース級の教師を中学1年生の関大コース長に当てはめた」のだがその効果が早速現れてきた感じだ。この先生は「仕事が早い」。
・ 私は堺から千早赤坂に向かう途中、この3年間で「私が中学校に対して何をしてきたか」考えて見たのである。確かに朝礼では高校生のことばかりしゃべってはいるが学校改革の対象としては中学にも結構多いのである。
・ 何と言っても大きなことは「中学校の教員の顔ぶれを大幅に入れ替えたこと」である。「一新に近い。」そして「学校行事」も大幅に変えた。それで雰囲気が「コロッ」と変わったのである。「物事を変えるイには人を入れ替える」ことが最も手っ取り早い方法である。
・ 印象的だったのは「テニスコート」である。それまでは2面しかなくてほとんどを高校生が使って、雨にでもなれば「水溜り」となっていたものを人工芝3面コートとし、「1面は中学生優先」としたことである。
・ この時に一挙に「中学生の人気を勝ち得た」のではないか。中学生とすれ違うたびにお礼を言われて恐縮したものだった。それくらいインパクトがあったのだろう。私はつくづく「良いことをした」と感じたものだった。
・ 多聞尚学館を使った宿泊合宿も行い、「放課後講習も制度化」した。とにかく「中学が大切」であると言う深い認識でのことであった。最近では中学の教室の照明が暗いと感じ、試験的に対応策を考え照度アップの実験をし全面的に照度アップを図ることとした。
・ 中学1年生A組で行ったのである。その結果黒板付近の照度が1.8倍から2倍に上がった。又多聞尚学館においては「農園」を開き中学2年生の勤労体験で「ジャガイモ」の植え付け栽培体験も従来のものからグレードアップさせた。
・ 至近の距離にある武道館が完成すれば中学生は快適な環境での「講堂」と代替使用可能である。様々な形で武道館は中学生が使用できる。又堺の校外グランドが来月完成すればここ住吉のグランドは今まで以上に「中学生使用の自由度」がアップする筈である。
・ 武道館が出来た後には今は不自由さを与えている「中学生のクラブ活動のための部室」もかねてから「校長先生、部室が欲しいです」と訴えられているところである。
・ とにかく4年前が底で中学3学年全体で生徒数が100人以下だったのがこの3年で360人近くに膨れあがったから何をするにも大変なのであるがこれは「嬉しい悲鳴」であり、この苦労など全く問題ない。今後とも中学には「目配り・気配り・心配り」していく必要がある。
・ 本日の授業参観は大変良かった。事前の準備と中学の教員総出での対応が良かった。何と保護者がほぼ100世帯で200人を超え、親子ともどもでは300人以上の大きな規模でのまとまった参観となった。
・ 先生方は「気合の入った良い授業」をしてくれていた。私は大いに満足したのである。合同の「昼食会」も当初は心配したが体育館で実施し、大いに盛り上がったのである。給食会社さんの奮闘が成功に導いたものである。私は生徒と保護者が並んで同じものを食べている光景を見て「良い企画」であったとつくづくと思ったのである。
・ 挨拶で私は正直に保護者の皆様に対して「浪速中学校の強力な応援団」になって欲しいとお願いした。入試広報や教職員が幾ら頑張っても現在本校に子弟を送って頂いている「保護者の応援の一言」の方が何倍も大きいのである。
・ 千早赤阪村の多聞尚学館や「金剛山」は5月の快晴に空気は澄み切ってよく見え、心地よい風が体を通り抜けていく。本当に気持ちの良い一日であった。今日は本校の教育の方針と実践について保護者のご理解を頂く絶好の機会になったのではないか。
・ 今は居ないが本校に勤務していて一切ここ多聞になど来たこともない輩が教員も生徒も多聞でくたくたになっていると鳩山総理以上の嘘ばっかり言っている無茶苦茶な人間がいるらしいが、一度多聞に見に来たらどうか。
・ 教員は張り切り、校長はその努力を「口だけの賞賛」だけではなく具体的に「特別手当」でその労をねぎらい、生徒は「勉強が分かるようになった」と喜んでいる。大体同じ1人の教員が多聞に来れる機会はそう多くはない。くたくたなどなるわけが無い。
・ 多聞で特別講習が張れるようになったら「一人前」であり、そう簡単に多聞には来られない。それ位この多聞は「格の高い」ものである。それに楽して生徒の学力が付き教師としての仕事の責任が果たせるか。
・ 「社会人の仕事とは元来厳しい辛いもの」である。如何に教員には「甘い人間」の多いことか。しんどいことはしたくないなら其れで良いのである。したくない人間が頑張っている教員のことをあれこれ言う資格はない。「黙って引っ込んでおれ」。
・ 「頑張ってくれた人間こそパイを分配される権利」がある。しんどいことを避ける人間はそれなりの処遇で我慢してもらわねばならない。パイは大きくならないのだからこれを「均等ではない、仕事に応じて公平に分配する」、これは当たり前のことである。