2010年6月19日土曜日

6月19日(土)堺校外グランド竣工式
























































・ 家に帰って「心地よい疲労感」に浸りながら右側のテレビで「ワールドカップサッカーのオランダ戦」を見ながらこのブログを書いている。生徒たちも、特にサッカー部のクラブ員達は今日の日を忘れないのではないか。
・ 朝6時には大雨で「土砂降り」に近かった。天気予報では午後曇りとあったが堺は大阪市と幾分違うらしく、午後も堺は「小雨」程度が残ると言う人もいたが、現地に先行している職員からは「雨は完全に上がっています」と9時半頃には電話があった。まさに「雨降って地固まる」である。
・ 昨日のうちにテントを数張用意しているが一部は必要ないというのである。私は本当に「運の強い人間」である。「神のご加護」である。有り難い。今日も多くのお方から「天気の好転は理事長の運の強さ」と言われたのである。
・ 遂に堺校外グランドの「浪速ふくろうスタジアム」の完成記念式典と祝賀会の日となった。「感無量」である。今日は13時30分に第1部の式典がグランドであり、第2部は同じ堺市にあるリーガホテルを会場とした。
・ このホテルは毎年本校の「入試説明会」の定宿ならぬ定ホテルである。1部の参列者がグランドからバス3台に分乗して会場に向かった。2部には本校の教職員も学校から駆けつけてくれて総勢200名近い参加者となった。極めて「良い雰囲気のパーティ」となったのである。
・ 通常、こういう場合本校サイドはご来賓の方々の接待役という役回りになるのであるが「今日は少し違う」と私は冒頭挨拶の文言に入れた。「教職員が頑張ってくれたからこのようなグランドを持てた」のであって「共に喜ぼう、共に勝利の美酒に酔おう」と話したのである。
・ 感謝感激することに「大阪府の私学・大学課」の代表のお方が式典に参可して頂けることとなった。「名誉なこと」である。又地元住吉区の中野府議会議員、大阪市会の多賀谷議員、髙野議員もお忙しいのにご参加頂けた。有り難いことである。
・ しかしバス6台に分乗したクラブ員の生徒が「それぞれのユニフォーム姿」で初めてグランドに立った姿を見ると「感動もの」ですぞ。生徒は式典の始まる前に既に「出来上がっていた」のである。私も一生の思い出になった。昨夜来の大雨で当然グランドコンディションが悪いからグランドを守るため元々計画していた「クラブの生徒によるデモンストレーション」は私の意志で中止とし、例えばサッカーは校長のシュートなどのパーフォーマンスに切り替えたのである。
・ 生徒代表が「お礼の言葉」を述べてくれた時は感極まった。この素晴らしい運動場を使ってまさに「文武両道」の人材に育って欲しいと思った。「浪速は生徒教職員とも良い学校である」ことを改めて私は痛感した。
・ 先立って「国旗校旗掲揚式」があり、吹奏楽部の生徒が生演奏をして式典を飾ってくれた。共学に移行して5年目、「輝いている女生徒」を見て多くの参列者は「感慨深い」ものがあろう。徐々に「男子校のイメージ」が薄れていくのは時代の流れである。
・ それにしても多くの方々のご支援でこのような素晴らしい施設が半年で完成した。昨日元受会社のエタニティの会長さんがご挨拶に来られて言って頂いた一言が嬉しかった。それは以下のような内容であった。
・ 「営利企業ならこのような施設で利益を出すということなのですが学校というのは利益を目的としたものでは有りません。理事長がここまで頑張っておられる姿に感動して私も利益度外視で頑張りました」と。
・ 私はそのとき言ったのである。「確かに利益がお金では出ませんが本校で学ぶ生徒たちがここで心身を鍛えそのうち社会で活躍し貢献することが最大の利益であり、学校長はそれだけが楽しみです。」と。
・ 竣工式は見事に終わった。オリックスの大引選手の父君のご奉仕であるが特に「祝詞」に感動した。お時間を取って頂いて「生徒を激励する奏上」が大変に魂を揺るがすものであった。さすがにスポーツを愛する神職であらせられる。
・ ラグビー、アメフト、軟式野球、硬式野球の順番でおこなった「始球式」も何とか無事に終わった。結論は詳述しまい。とにかく無事に終わった。これで終わりかと思ったら「サプライズ」で何と生徒は「私の胴上げ」に移ったのである。これにはいささか「参った」。目頭が熱くなったのである。
・ その後生徒代表が「お礼の言葉」を述べてくれた。その中身は「義理のお礼」などではなくて真摯に今回のことを冷静に見つめ、如何に喜んでいるかが伝わってくる素晴しい挨拶であった。本校の生徒は「賢い」。
・ 観衆は式典に参列してくれたお客様であるが皆さん、大きな拍手を惜しみなく送ってくれて式典は盛り上がった。雨の心配どころか気温はどんどん上がり大変蒸し暑くなってきて、私は汗で「びしゃびしゃ」となった。
・ この間吹奏学部は見事な演奏を惜しみなくやってくれて生音楽が式典を彩ってくれた。それにしても高校生というのは成長が早い。今日も高校1年生が大勢メンバーに入っている。この4月に入学だからまだ2ヶ月強でこの腕だから大したものである。
・ 自慢のクラブハウスには皆さん一様に「驚愕」に近いものを受けている感じであった。それは容易に分かるのである。「まさかここまでするとは」と感じられたのではないか。見る人によって評価が異なるのが面白い。
・ 「ビジター用のロッカールーム」を独立して有したことを「殊の外」評価して呉れた人もいた。トイレが「水洗でその数も多い」ことも大きな賞賛の声があった。「手洗い場に液体石鹸が揃って置かれていたのに感」したとも言われた。
・ 本日はリトルリーグの監督さんやコーチの先生方、そして塾関係の先生方が大勢ご参列頂いている。これらの先生方から「浪速のPR」がなされるかも知れない。嬉しいことである。是非PRをお願いしたいと思う。
・ 特に後述するがリトルリーグの指導者からは「是非使わせて頂きたい」とのお話があった。私からは「是非是非お使いください」と言ったのである。地域の子どもたちにとって本格的な野球場で試合をすることは夢らしい。空いている時は是非お使い頂きたいと思う。全然問題はない。
・ この4月に管理職に昇進した高校教頭がこの式典を仕切ったのであるが「見事にやりきった」と思う。細かいところではまだ経験不測の未熟な部分はあるが「冷静に状況を見つけながら」コーディネイトしてくれていた。「合格」である。
・ しかし実際はリーダーが良くてもそれだけでは組織は動かない。「組織が動くというのは究極のところ組織の構成員の人間性が良いという証明」である。これは私の信念である。第2部の祝賀会では特にご来賓からこの点について「賞賛の声」が多くあった。社会的な地位があり多くの部下を有しているお方の見方はこういうところなのである。
・ このような評価の声を聞いて私は大変嬉しかったのである。間違いなく「本校の教職員は質的に変わった」。元々資質は高いレベルだったのかも知れないが昔は力が発揮できる状況になかったということか。今新しいリーダーを得て元々有していた力が発揮できるようになったというなら私は本当に嬉しい。
・ 平成19年4月に始まった「浪速改革」は「浪速教員改革」であった。今このようにして堺に校外グランドを有することが出来るようになったのは実は「良識があり、頼りがいがあって、人間的に素晴しい教職員の意識改革の成果」であると言える。意識改革という言葉が意に染まないなら「元の意識に戻った」と言っても良い。